アメリカ合衆国国勢調査によると、アメリカはますます多様な民族や人種が住む国になってきています。
そこで、ファイナンス情報サイトの WalletHub は、文化的な多様性を示す三つの重要な指標を用いてアメリカの500以上の大都市を民族・人種・言語・出身地で比較し、「アメリカの民族的に多様な都市」として発表しました。
アメリカの大都市(人口30万人以上)、中都市(人口10万~30万人)、小都市(人口10万人未満)の総合ランキング上位10位は次のとおりです。総合1位はニュージャージー州のジャージーシティ。ニュージャージ州ではニューワークに次ぐ第2の都市で、2017年の人口は推定270,753人。
- ニュージャージー州ジャージーシティ
- メリーランド州ゲイザースバーグ
- メリーランド州ジャーマンタウン
- ネバダ州スプリングバレー
- メリーランド州シルバースプリング
- ニューヨーク州ニューヨーク
- メリーランド州ロックビル
- カリフォルニア州オークランド
- カリフォルニア州サンノゼ
- ワシントン州ケント
総合ランキングで10位となったワシントン州ケント市は、Wallethub がこれまで行ったランキングでは2017年から常に上位10位に入っています。今回のランキングでは、ケント市は、民族・人種の多様性で全米10位、言語の多様性で19位、出身地の多様性で101位で、中都市のみのランキングでは3位でした。
アメリカの大都市(人口30万人以上)のみで見た場合の総合ランキング上位10位は次のとおりです。
- ニューヨーク州ニューヨーク
- カリフォルニア州オークランド
- カリフォルニア州サンノゼ
- カリフォルニア州サクラメント
- カリフォルニア州サンフランシスコ
- マサチューセッツ州ボストン
- カリフォルニア州サンディエゴ
- カリフォルニア州ロサンゼルス
- カリフォルニア州ロングビーチ
- テキサス州ヒューストン
シアトルは総合ランキングでは135位、大都市ランキングでは36位。カテゴリ別に見てみると、民族・人種の多様性で211位、言語の多様性で148位、出身地の多様性で26位となっています。
民族・人種の多様性で1位となったのは、カリフォルニア州オークランド。言語の多様性ではニュージャージー州ジャージーシティ、出身地の多様性ではワイオミング州ジャクソンがそれぞれ1位となりました。
2018年時点での各州の在住者の出身地の内訳では、外国出身者が占める割合が最も多いのはカリフォルニア州(26.88%)。次いで、ニュージャージー州(22.91%)、ニューヨーク州(22.82%)となっています。
ワシントン州の場合、州内で生まれた人の割合はほぼ半分に近い46.31%。次いでアメリカの西部(19.35%)が最も多く、米国外(14.69%)が3番目に多いそう。その他は中西部(7.83%)、南部(6.16%)、北東部(3.91%)、米国領(1.76%)の出身者が占めています。