今月発表された Consumer Affairs のレポートで、シアトルは全米の49の主要都市圏の中で、渋滞(congestion)が全米で2番目にひどく、交通状況(traffic)が3番目に悪い都市となりました。
各都市のランキングは、主に、通勤者が1日に費やす通勤時間の平均と、交通渋滞の継続時間の平均の二つの要素に基づいています。また、死亡者があった事故の発生率も考慮に入れられています。
連邦高速道路局のデータによると、アメリカで2番目に人口が多いロサンゼルスでは1日あたり約8時間も渋滞が発生しており、このランキングでワースト2位のワシントン D.C.やワースト3位のシアトルよりも1時間以上長いことがわかりました。一方、ワースト2位のワシントン D.C. は、オフィスがダウンタウンや軍隊基地に集中しており、住宅街と距離があることから、通勤時間の平均が33分と全米で最も長くなっています。
シアトルではライトレールの延伸が進み、完全リモートからオフィス出勤再開までさまざまな働き方が混在していますが、このランキングでワースト3位となったことに驚く人はいないと言っても過言ではないでしょう。パンデミックのピークを過ぎてから交通量は増え、現在は通勤と帰宅のラッシュアワーは特に悪化しています。そのため、シアトルの1日あたりの渋滞の持続時間は7時間近くと、ワースト1位のロサンゼルスに次いで2番目に長い結果となりました。
ワースト1位:ロサンゼルス
トラフィックスコアの順位 | 1位 |
通勤時間の平均 | 30.1分 |
1日あたりの交通渋滞の持続時間の平均 | 7時間55分 |
死亡者があった事故の発生率(ドライバー10万人あたり) | 8.9件 |
ワースト2位:ワシントン DC
トラフィックスコアの順位 | 2位 |
通勤時間の平均 | 32.7分 |
1日あたりの交通渋滞の持続時間の平均 | 6時間45分 |
死亡者があった事故の発生率(ドライバー10万人あたり) | 4.2件 |
ワースト3位:シアトル
トラフィックスコアの順位 | 3位 |
通勤時間の平均 | 28.3分 |
1日あたりの交通渋滞の持続時間の平均 | 6時間50分 |
死亡者があった事故の発生率(ドライバー10万人あたり) | 5.2件 |