National Weather Service は26日午後3時47分付けで、シアトル大都市圏を含むワシントン州西部の広い範囲に対して出していた冬季気象警報(Winter Storm Warnings)を解除し、厳しい寒さが続くことについて注意を呼びかける声明を出しています。
対象となるのは、エベレット、タコマ、ベルビュー、シアトル、ブレマートンの周辺を含む、ワシントン州西部の広い範囲。
- 北極の空気がこの地域に入り込み、今週は厳しい寒さとなる見込み。
- 低地の大部分では、最高気温は20℉台前半から半ば、最低気温は10℉前後となる見込み。
- 海に直接近い地域は風により気温が一桁台になる可能性あり。
「このような寒さでは、凍傷(frost bite)や低体温症(hypothermia)になりやすくなります。屋外に出る場合は、重ね着をし、肌を露出しないこと。ペットや家畜を極端な寒さから守るための対策も必要です。また、カバーをしていない配管も凍結し、破裂しやすくなります」
アメリカでは温度の単位に華氏を使用しているので、天気予報の気温も華氏での表示となっています。20℉はマイナス7℃、10℉はマイナス12℃です。
華氏 摂氏
10℉ = -12℃
15℉ = -9℃
20℉ = -7℃
25℉ = -4℃
30℉ = -1℃
32℉ = 0℃
35℉ = 2℃
40℉ = 4℃
各地の積雪の状況は、National Weather Service の Snowfall Reports from the Last 24 Hours で確認できます。
すでに雪がとけている道路もありますが、これから夜間にかけて気温が下がり、道路が凍結する可能性があります。ワシントン州運輸局は、「車間距離をあけ、減速すること」と呼びかけています。車で移動する必要がある場合は、予備の懐中電灯・食料品・飲料水を用意し、非常事態に備えましょう。最新の道路情報は、ワシントン州運輸省(WSDOT)のソーシャルメディア、または電話511で確認できます。
気温が低い状態が続いていますが、安全な暖房を使うこと、ガスレンジやオーブンを暖房に使用しないこと、ガスや炭の BBQ グリルを屋内で使わないこと、発電機は家屋から20フィート(約6m)以上離れた屋外に置いて使用すること、一酸化炭素探知機(carbon monoxide detector)が機能しているか確認することが求められます。
一酸化炭素中毒については電力会社 Puget Sound Energy の公式サイトなどで確認できます。
Evening crews are gearing up for continued snow and ice maintenance on runways, taxilanes, and the ramps. The snow impacted many travelers today. Thanks for hanging in there. Stay in touch with your airline for possible delays and cancellations. pic.twitter.com/1w05aAMwSz
— Seattle-Tacoma Intl. Airport (@flySEA) December 27, 2021
シアトル・タコマ国際空港では、フライトの遅延・欠航が引き続き発生しています。航空会社のフライト情報を確認するのをお忘れなく。