新型コロナウイルスのパンデミック宣言が出されて2年半が経過しましたが、新学期に向けた新型コロナウイルス対策は、全米50州それぞれで異なっています。ここワシントン州ではどのようになっているのでしょうか。
ワシントン州保健局は、100.4℉(38℃)の発熱や悪寒、息切れや呼吸困難、筋肉や体の痛み、味覚や嗅覚の喪失、咳、めまい・嘔吐・下痢、疲労、喉の痛み、鼻づまり・鼻水など、新型コロナウイルスの主な症状と言われる症状に一つ以上該当する場合は、自宅待機するか、新型コロナウイルスの検査を受けるよう呼びかけています。
8月16日付のフローチャートによると、上記の症状に一つ以上該当し、症状が慢性疾患と一致しない場合、または医療従事者が別の病名を診断しなかった場合、検査を受けなかった場合、または検査を受けて陽性となった場合は、自宅待機する必要があります。
症状が現れてから5日経過し、次のどちらかに該当すれば、学校や保育所、自宅外での活動に復帰することができます。
1. 過去24時間以内に発熱がない(薬を飲まずに)、かつ
2. 症状が著しく改善された場合
なお、症状が出てから6日目から10日目までは、マスクを着用することが必要とされています。
上記の症状に一つ以上該当し、検査を受けて陰性となった場合は、次のどちらかに該当すれば、学校や保育所、自宅外での活動に復帰することができます。
1. 過去24時間以内に発熱がない(薬を飲まずに)、かつ
2. 症状が著しく改善された場合
なお、症状が続く場合、症状が出てから少なくとも5日間は24~48時間ごとに再検査します。
また、この8月16日付のフローチャートによると、濃厚接触者の通知を受けた場合、または新型コロナウイルスに曝露したと思われる場合でも、新型コロナウイルスの症状がない場合は、ワクチン接種の有無に関係なく、学校やチャイルドケア、自宅外での活動に参加できます。曝露してから10日間は体調の確認し、曝露後すぐに検査を受け、10日間はマスクを着用することが求められます。
シアトル・キング郡公衆衛生局は、K-12(キンダーガーテンから12年生まで)は、登校初日までに必要なワクチン接種を完了している必要があると、改めて解説しています。なお、子どもの新型コロナウイルスのワクチン接種は推奨されていますが、子どもの登校に義務付けられているワクチンには含まれていません。
マスクに関しては、学校やチャイルドケア(保育園など)では、免疫不全や新型コロナウイルスワクチン未接種、体調不全の人は、、屋内の共有スペースではマスク着用が求められます。2~4歳は大人の監視の下でマスクを着用し、2歳未満の乳幼児はマスクを着用させないことが大切です。
なお、子どもだけでなく、保護者、同居家族に新型コロナウイルスの症状がある場合、検査結果が出ていなくても、周囲に感染を広げないよう、自宅待機することが求められます。自宅待機する間に食料品やサポートが必要な場合は、ワシントン州の COVID-19 information hotline(1-800-525-0127)に電話し、「1」を押し、担当者に相談することができます。
なお、ワシントン州では、教育機関の職員、ボランティア、屋内で業務を行うコントラクターは、一部の例外を除き、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了していることが義務付けられています。
詳細は CDC の公式サイトでも確認できます。