ワシントン州保健局が、経済活動の再開で公共の場に出ていく時間を徐々に増やしていくにあたり、新型コロナウイルスにさらされる機会が増える可能性があるとして、濃厚接触者となった場合の隔離(quarantining)との向き合い方について紹介しています。
濃厚接触した相手が新型コロナウイルスに感染していたことが判明した場合、保健局の接触追跡(contact tracing)担当者から連絡を受け、14日間の隔離を求められます。自宅での隔離ができない場合は、安全な隔離施設を紹介されます。
ワシントン州保健局によると、感染している間に6フィート(約2m)以内に15分以上にいた人であれば誰でも濃厚接触者となります。
州や地方の公衆衛生局職員630人、免許局職員390人、ワシントン州兵351人の合計1,371人で構成される接触追跡担当者(contact tracers)は、診断から48時間以内に濃厚接触者に電話で連絡を取りますが、その際、感染者の身元は公表しません。
接触追跡担当者が確認する事項は、症状、最近の接触、誕生日、住所、人種、民族性などの人口統計学的な質問をしますが、移民ステータス、社会保障番号、銀行などの情報、婚姻ステータスについて聞くことはありません。これらの情報は、公衆衛生の専門家によってのみ使用され、非公開となります。
新型コロナウイルスに感染していた場合、症状が出るまで2-3日の間は周りの人に感染しやすい状態となります。また、感染した人のほぼ全員が14日以内に症状が出ますが、ほとんどの人が感染から5-7日ぐらいで症状が出ます。
隔離期間中に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状が出た場合は、熱が下がってから3日間が経過し、他の症状がなくなるまで、隔離を続ける必要があります。症状が出なければ、元の生活に戻れる可能性が高くなります。症状がある場合は保健局に連絡する必要があります。