最近、シアトルのダウンタウンに活気が戻ってきたと実感している人が少なくないと思います。
実際、今年5月からダウンタウンへの通勤者数が増え、ホテルの6月客室稼働率がパンデミック前を上回ったことが、データで明らかになりました。
【2019年と比較したダウンタウンの平日平均労働者数】
ダウンタウン・シアトル協会によると、スマートフォンのトラッキングから人の動きを分析する米国企業Placer.aiが提供した新しいデータで、5月と6月の2ヶ月に渡り、ダウンタウンへの人出が増えていることがわかりました。
ダウンタウンの平日平均労働者数
5月:82,449人 (パンデミック前の51%)
6月:86,444人(パンデミック前の54%)
Placer.aiは、月曜日から金曜日までの平日5日間のうち少なくとも3日間に渡りダウンタウンに来る人を「ダウンタウンで働く労働者」と定義しています。
この件を最初に報じたシアトル・タイムズによると、これはシアトルに本社を置くアマゾン・ドットコムをはじめ、Google や Redfinなどの大手企業が出社日数の増加を決定したことが大きく影響していると見られています。パンデミック前と比べると少ないものの、2020年4月は前年平均のわずか17%だったことと比べると、回復していると言えます。しかし、パンデミック前よりもリモートワークが定着していることから、今後もパンデミック前と同じレベルには達しないと見られています。
【2019年からのホテル稼働率】
また、ホテル需要も伸びており、2023年6月の稼働率は2019年6月の101%に。需要が2019年の比較可能な月を上回ったのは2020年3月以来のことです。
【観光客数の推移】
先月シアトルのダウンタウンを訪れた観光客は約298万人で、2022年月の合計を80,000人以上上回りました。