スマートフォンのトラッキングから人の動きを分析する米国企業 Placer.ai が提供した新しいデータで、2025年1月にシアトルのダウンタウンを訪れた人は約200万人で、2019年1月の94%に達し、2024年1月から14%増加したことがわかりました。また、アパートの入居率は4%増加し、ホテルの需要は5%増加しました。訪問者数は11%増加し、特に地元の訪問者が主導しています。
ダウンタウンの平日平均労働者数
2025年1月、平日の労働者の往来は2019年の57%で、依然としてパンデミック前の水準には達していませんが、2024年1月から9%増加しました。休日を除くと、平均的な労働者数は1日約95,000人に達し、2020年3月以来2番目に高い日平均を記録しました。Placer.aiは、月曜日から金曜日までの平日5日間のうち少なくとも3日間に渡りダウンタウンに来る人を「ダウンタウンで働く労働者」と定義しています。これはシアトルに本社を置くアマゾン・ドットコムをはじめとする大手企業が出社を義務付けたことが大きく影響していると見られます。
ホテル稼働率
また、ホテルの販売室数は24万1,000室で、2019年1月の85%にあたり、2024年1月から5%増加しました。
観光客数の推移
2025年1月、ダウンタウンには約200万人の訪問者がありました。これは2019年1月の訪問者数の94%に相当し、2024年1月と比べて14%増加しています。
特に、地元住民(ダウンタウンから10マイル以内に住む人々)の訪問回数は約260万回で、2024年1月と比べて11%増加しました。
アパートの入居率
ダウンタウンのアパートメントの入居戸数は引き続き増加し、5万9,000を超えました。これは2024年第1四半期と比べて4%、2019年第1四半期と比べて26%の増加を示しています。
このデータを発表しているダウンタウン・シアトル協会は、COVID-19の影響を最初に受けて急激な経済の低迷を経験したシアトルの状況を把握するための指標を調査しています。パンデミックが始まる前の2019年と比較することで、ダウンタウンの再生状況がわかります。