ダウンタウン・シアトル協会(DSA)が発表した新しいデータによると、シアトル中心部への出勤者数が今年1月から連続で8万人を超えました。
10月の平日は平均9万3421人の労働者がダウンタウンに出勤しており、6月の9万5041人に次いで2番目に多い数値となりました。2023年10月と比較して8%の増加を示し、2019年10月の平日平均の56%に相当します。
また、2024年10月には約240万人がダウンタウンを訪れたことがわかりました。この数値は2019年10月の訪問者数の93%に相当し、2023年10月の訪問者数とはほぼ同じ水準です。
ダウンタウンのアパート入居状況も改善しています。10月は59,000戸が稼働しており、2023年第4四半期と比較して4%の増加、2019年第4四半期と比較して16%の増加となりました。
また、シアトル中心部のホテル需要は好調で、10月は38万室近くが販売されました。この数値は、2019年10月の需要と同じ水準に達したことを意味します。これにより、今年は2019年と比較して同じか、それを上回った月が6ヶ月続いたことになりました。
出勤者数は増えているとの数字が出ている一方で、シアトルのオフィス需要は現在低迷している状況が続いています。Cresa によると、ダウンタウンのオフィス市場では、2024年第2四半期から第3四半期にかけて空室率が1ポイント増加し、26.9%に達しました。このうち、23.6%が直接の空室、3.3%がサブリースによる空室です。空室率は引き続き上昇すると予測され、2025年以降もテナントにとって有利な市場が続く見込みです。