健康を考えるとき、私たちが日々食べる農産物の安全性は無視できません。特に、残留農薬は多くの消費者が気にするポイントです。そこで注目されるのが、アメリカの環境保護団体 The Environmental Working Group(EWG)による年間ランキング「ダーティ・ダズン」です。このランキングは、残留農薬が最も多い農産物をリストアップし、消費者が購入時の参考にできるようにしています。
イチゴが9年連続でワースト1位となったこのランキングは、米国農務省の厳密な検査データに基づいており、日々の生活で食べる食品の安全性について、深く考えさせられる内容となっています。
もくじ
残留農薬が多い農産物ワースト1〜12位(Dirty Dozen)
- イチゴ
- ほうれん草
- ケール、コラード、マスタードグリーン
- グレープ
- ピーチ
- 梨
- ネクタリン
- りんご
- ベルペッパー&ホットペッパー
- チェリー
- ブルーベリー
- グリーンビーンズ
EWG によると、イチゴ、りんご、さくらんぼ、ほうれん草、ネクタリン、ぶどうのサンプルの90%以上が、2種類以上の農薬残留物の陽性反応を示しました。また、EWG のダーティ・ダズンに含まれる果物や野菜の中で、最も頻繁に検出される化学物質のうち4つは、殺菌剤のフルジオキソニル、ピラクロストロビン、ボスカリド、ピリメタニルで、このうち、フルジオキソニルとピリメタニルは内分泌かく乱物質であり、男性の生殖システムに害を与える可能性があるとされますが、ダーティ・ダズンに含まれる農産物に検出される農薬の中で最も高い平均濃度を示しています。
残留農薬が最も少ない農産物15(Clean Fifteen)
一方、残留農薬が最も少ない15の果物や野菜は『クリーン・フィフティーン』のリストにまとめられています。
- アボガド
- スイートコーン
- パイナップル
- 玉ねぎ
- パパイヤ
- スイートピー(冷凍)
- アスパラガス
- ハニーデューメロン
- キウイ
- キャベツ
- マッシュルーム
- マンゴー
- スイートポテト
- スイカ
- にんじん
EWG によると、クリーン15に分類されるサンプルの65%は、検出可能な農薬が一切含まれていませんでした。
このランキングや農薬の害についての詳細はニュースリリースで確認できます。