サウンドトランジットが、11月15日からリンクライトレール、サウンダー、タコマ・リンクの無賃乗車の摘発を強化することについて、詳細を発表しました。
もくじ
“fare ambassador” が運賃の支払い証明をチェック
今回の発表によると、サウンドトランジットは「フェア・アンバサダー(fare ambassadors)」と呼ばれる職員を増員して配備し、駅の構内やプラットフォーム、車内で乗客に運賃の支払い証明を提示するよう求め、無賃乗車が判明した場合、2回目までは警告のみ、3回目からは違反および民事違反の処罰のプロセスを始めます。
サウンダーやライトレールは駅に職員が常駐している改札口がなく、事前に乗車券を購入しないと乗れないシステムになっていません。しかし、これまでサウンドトランジットは運賃の支払い証明の提示を求めても、無賃乗車に対しては警告するのみで、罰金を含む処罰を行うまでに至っていませんでした。
2023年11月15日からの変更 まとめ
今回の発表の要点をまとめました。今後の利用にぜひお役立てください。
- 乗客は警告を受けていない状態からスタートします。
- 11月15日より前に受けた警告は削除されます。
- 支払い証明のない乗客は、12ヶ月間に2回までは警告となりますが、3回目の違反は50ドル、4回目の違反は75ドルの罰金となります。
- 12ヶ月間に5回以上支払い証明なしで乗車した場合は、民事違反(civil infraction)となり、地方裁判所に出廷しなくてはならなくなる可能性があります。
- 支払い証明のない乗車が発覚した乗客は、身分証明書の提示が求められます。有効な身分証明書のリストはこちら。
- 身分証明書の提出を拒否した乗客は、下車を求められます。
支払い済みであることを証明するには
- 乗車前にORCAカードを読み取り機にかざし、支払いを行う。
- 自動券売機で購入した切符を提示する。
- アプリ『Transit Go』で支払ったことを見せる。
- 無料乗車券(free ride ticket)を見せる。
サウンドトランジットは、ORCAカードを読み取り機にかざすのを忘れたり、切符を紛失したりすることは誰にでもあること」として、それが理由で警告を行っても1年後には記録が削除されると説明しています。