外食産業で働くための職業訓練を提供し、経済的自立を支援する非営利団体 『FareStart』(フェアスタート)が、レストランを再オープンし、ゲストシェフナイトシリーズを再開すると発表しました。
1992年の創設以来、貧困からの脱出を目標とする職業訓練と雇用支援に注力してきたフェアスタート。COVID-19のパンデミックで休業していた間に店内を改装し、7月初旬からカウンターサービスのコンセプトで朝食とランチの提供を開始、6月27日からは有名シェフとコラボするゲストシェフナイトシリーズを再開します。
レストランの営業とケータリングの再開
レストランの営業時間は平日の午前7時から午後2時で、メニューはクラシックなコンフォートフード。店内で注文するか、あらかじめ包装された持ち帰り用の食品を購入する方式です。
また、フェアスタートによるケータリングを使ったプライベートイベントにも、レストランをレンタルできるようになります。
ゲストシェフナイトもラインアップ
レストランの再オープンに伴い、人気の高いゲストシェフナイトも再開されます。地元の有名シェフとフェアスタートの生徒がペアを組み、3コースの食事を提供するというもので、年内の予定は次のとおり。
- 6月27日: Chef Michela Tartaglia(Pasta Casalinga)
- 7月18日: Chef Brendan McGill(Hitchcock Restaurant Group)
- 8月1日: Chef Kristen Watts Schumacher(Carnation Farms)
- 8月22日: Chef Paolo Campbell(The Chicken Supply)
- 9月12日: Chef Rachel Yang(Relay Restaurant Group)
- 10月3日: Chef Grayson Pilar(MariPili Tapas Bar)
- 10月24日: Chef Victor Steinbrueck(Local Tide)
- 11月21日: Chef Aaron Tekulve(Surrell)
- 12月19日: Chef Ethan Stowell(Ethan Stowell Restaurants)
フェアスタートの仕組み
フェアスタートは、アメリカの料理界のアカデミー賞と言われるジェームズ・ビアード賞を受賞した非営利団体。食、ライフスキル、職業訓練を通じて、経済的自立を支援し、コミュニティを育成しています。1992年以来、約15,000人に機会を提供し、シアトル地域の学校、非営利団体、ホームレスシェルターに1900万食を提供してきました。
フェアスタートでは、『Food Pathways Program』の一環として、16週間の職場訓練を無料で受けることができます。生徒には、コミュニケーションスキル、技術、就職準備に加え、住居、薬物使用からの回復支援、メンタルヘルスカウンセリング、就職支援などの具体的なサポートが提供され、レストランのプロフェッショナルのシェフと一緒に働く機会が与えられます。
生徒が働く場所は、フェアスタートが運営しているダウンタウンのレストラン、そして、サウス・レイク・ユニオンとビーコン・ヒルでカフェ。カフェはバリスタ&カスタマーサービスプログラムの拠点で、15歳から24歳の若者に仕事を提供し、自己啓発のスキルを教える場となっています。
また、大規模なグループやイベントのケータリング、地元の学校や非営利団体との契約食事プログラムも運営しています。詳細は farestart.org でご覧ください。