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ワシントン州で電子タバコ(vaping)が原因の肺疾患の患者 第1号を確認

トランプ政権がフレーバーつき電子タバコの販売を規制すると発表した11日、シアトル・キング郡公衆衛生局が、キング郡在住の10代の少年が電子タバコが原因で重い肺の病気にかかったことが確認されたと発表しました。

ID 89984907 © Oleksandr Suhak | Dreamstime.com

この少年は3年前から電子タバコ(vapor)を使用してきましたが、発熱、咳、息切れなどの症状が理由で8月に5日間にわたり入院していました。公衆衛生当局は、この少年がプロピレングリコールとサフランと一緒にニコチンを蒸発させて吸入していたことを突き止めましたが、使用していた機器や製品の入手元などについて、現在も調査を続けているということです。

アメリカで販売されている vapor は、ニコチンを含む液体を特定の機器で過熱し、蒸気(vapor)を発生させ、吸入するもの。同局のジェフ・デューチン氏は、「電子タバコも vaping も安全ではなく、重い肺の病気にかかるリスクを理解し、蔓延の原因がわかるまで使用するのをやめるべき」と警告していますが、ワシントン州が行った調査では、高校最終学年の5人に1人が過去30日間に電子タバコを使用したと回答しています。

シアトル学区を含む多くの学区は vaping やタバコの使用に関する教育を行っていますが、KOMO などによると、2015年に発売されたJUUL 社(本社:サンフランシスコ)のミントや果物、デザート風味のニコチンポッド製品は、見た目がフラッシュドライブに酷似しており、vapor にありがちな白い大量の蒸気を出すこともないため隠しやすく、フレーバーも豊富なため未成年者に人気が高くなっています。そうした理由からアメリカの電子タバコ製品市場の半分以上を占めるまでに成長しましたが、1つのポッドでタバコ一箱分のニコチンが含まれていることから、短期間で中毒になる可能性があると指摘されています。

CDC(疾病管理予防センター)によると、電子タバコ(vaping)のさまざまな機器や製品が原因と見られる死者6人、全米33州で450人以上の肺疾患患者が確認されています。これにはニコチンや、マリファナに含まれる THC(テトラヒドロカンナビノール)と CBD(カンナビジオール)が入った製品も含まれます。

トランプ政権は未成年者の利用が急増している電子タバコの吸引(vaping)に使用されている果物やコットンキャンディなど菓子類のフレーバー数万種類を禁止すると発表。電子タバコが発売されたのは2007年ですが、保護者や教師、医療関係者は特に若者に人気の高いフレーバーつきの電子タバコの規制を強く求めています。



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