2024年の一般選挙は5日(火)に投開票が行われました。ここでは、大統領選挙と、ワシントン州の選挙の結果をまとめました。なお、現在も集計が続いている選挙もあります。また、これらの選挙結果はまだ公式に認定されていません。
今回の選挙で、ワシントン州の有権者登録数は、過去最高の501万8747人となりました。6日午後1時19分時点で264万3144票(52.67%)が集計され、79万8865票の集計が待たれています。
大統領選挙
大統領選挙では、6日(水)午前5時34分(東部時間)、共和党のドナルド・トランプ氏が激戦州のウィスコンシン州で10人の選挙人を獲得した時点で、AP通信は同氏が当選に必要な270人の選挙人票を上回ったと判断し、トランプ氏の当選確定を報じました。
ワシントン州では、カマラ・ハリス副大統領が得票率58.6%で勝利し、12人の選挙人を獲得しました。
米国の大統領選挙は、全米50州と首都ワシントン D.C. の米国市民がそれぞれ一人の大統領候補者に投票し、最多票を獲得した候補者がその州が持つ選挙人(elector)を総取りする方式です。選挙人の数は、全米50州と首都ワシントンD.C.それぞれの人口に応じて割り当てられており、合計538人となっています。
大統領選挙で勝利するには、選挙人(Elector)の票(Electoral Votes)の過半数、つまり538票のうち少なくとも270票を獲得する必要があります。
地方選挙
ワシントン州では、上院議員、知事、副知事、司法長官、州務長官、財務長官、州監査役、公有地長官、公教育長官、州保険監督官、ワシントン州第1〜10選挙区の米国下院議員、州最高裁判事などの選挙と、4つのイニシアチブへの投票が行われました。以下に主な当選者をまとめました。
- 上院議員:民主党 マリア・キャントウェル(現職)
- 知事:民主党 ボブ・ファーガソン(元司法長官)
- 副知事:民主党 デニー・ヘック(現職)
- 州務長官:民主党 スティーブ・ホブス(現職)
- 司法長官:民主党 ニック・ブラウン
- 財務長官:民主党 マイク・ペリチオッティ(現職)
- 州監査役:民主党 パット・マッカーシー(現職)
- 公有地長官:民主党 デイブ・アップザグローブ
- 公教育長官:クリス・レイクダル(現職)
- 州保険監督官:民主党 パティ・クデラー
- ワシントン州第1選挙区 米国下院議員:民主党 スーザン・デルビーン(現職)
- ワシントン州第2選挙区 米国下院議員:民主党 リック・ラーセン(現職)
- ワシントン州第3選挙区 米国下院議員:未確定
- ワシントン州第4選挙区 米国下院議員:未確定
- ワシントン州第5選挙区 米国下院議員:共和党 マイケル・バウムガートナー
- ワシントン州第6選挙区 米国下院議員:民主党 エミリー・ランダール
- ワシントン州第7選挙区 米国下院議員:民主党 プラミラ・ジャヤパール(現職)
- ワシントン州第8選挙区 米国下院議員:未確定
- ワシントン州第9選挙区 米国下院議員:民主党 アダム・スミス(現職)
- ワシントン州第10選挙区 米国下院議員:民主党 マリリン・ストリックランド(現職)
- 州最高裁判事:未確定
ワシントン州のイニシアチブ
イニシアチブ 2109:キャピタルゲイン税の撤廃を求めるイニシアチブ2109は否決されました。
撤廃反対:160万票以上(63.2%)、撤廃賛成:93万票(36.7%)
イニシアチブ 2117:クライメット・コミットメント法(Climate Commitment Act)を撤廃するもので、最大の炭素排出者に対し、炭素排出に対する補償基金に拠出することを求めるものでしたが、否決されました。
撤廃反対:150万票以上(61.7%)、撤廃賛成:約97万2千票(38.3%)
イニシアチブ 2124:ワシントン州の長期介護保険に資金を提供する WA Cares Fund からの opt out を可能にすることを求めるものでしたが、否決されました。
イニシアチブ 2066:ワシントン州における天然ガスへのアクセスを強化することが目的です。6日午後1時過ぎの時点で、まだ可否は決定していません。否決された場合、公益企業が電化計画を前進させることができるようになります。