キャリア情報サイト Glassdoor が、アトランタ、ボストン、シカゴ、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューヨーク、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル、ワシントン DC の10都市における雇用と給与の変化に関する雇用市場報告を発表。全米の年収の中央値は2.3%増の54,614ドル、2019年12月時点での求人数は1.8%減となりました。
【アメリカで最も求人数が多い業界の上位10位】
1位 エナジー&ユーティリティ $67,725
2位 バイオテック&製薬 $66,027
3位 航空宇宙・防衛 $65,901
4位 コンピュータ・ソフトウェア&ハードウェア $64,253
5位 コンサルティング $63,515
6位 製造 $63,327
7位 建築・土木 $62,912
8位 会計・法律 $62,889
9位 農業 $62,573
10位 銀行・金融サービス $62,163
【アメリカの職業別基本給の中央値の上位10位】
1位 薬剤師 $124,611 (-0.2%)
2位 ソリューションズ・アーキテクト $109,654 (-0.6%)
3位 弁護士 $101,916 (+3.5%)
4位 データサイエンティスト $98,652 (+1.6%)
5位 タックス・マネジャー $102,848 (+0.6%)
6位 プロダクト・マネジャー $91,773 (+1%)
7位 ソフトウェア・エンジニア $90,616 (+2.8%)
8位 教授 $89,957 (+2.1%)
9位 IT マネジャー $85,060 (+3%)
10位 プロセス・エンジニア $81,099 (+2.2%)
一方、2019年12月のシアトルの年収の中央値は前年同月比1.9%増の64,752ドルと、全米平均を10,138ドル上回っています。12月時点の求人数は前年と変わらず107,528人でした。
もっとも求人数が増えた産業は昨年と同じくエナジー&ユーティリティ産業(+24.1%)。2位以下は、スーパーマーケット(+21.7%)、ビューティー&フィットネス(+17%)、バイオテック&製薬(+16%)、政府機関(+15.2%)と続きます。最も求人数が多い順で見てみると、医療&病院が17372人(+6.4%)、インターネット&テックが13203人(+13.3%)、コンピュータ・ソフトウェア&ハードウェアが7792人(-13.1%)となっています。最も求人数の増加が少なかったのはメディア&出版で441人(-48.1%)でした。
【シアトルの業界別基本給の中央値 上位10位】
1位 エナジー&ユーティリティ $69,526
2位 バイオテック&製薬 $67,702
3位 航空宇宙・防衛 $67,684
4位 コンピュータ・ソフトウェア&ハードウェア $66,257
5位 建築・土木 $65,233
6位 製造 $65,189
7位 会計・法律 $65,042
8位 インターネット・テクノロジー $65,024
9位 コンサルティング $64,628
10位 保険 $63,933
【シアトルの職業別基本給の中央値 上位10位】
1位 データサイエンティスト $129,806 (+1.2%)
2位 薬剤師 $125,677 (-0.6%)
3位 ソリューションズ・アーキテクト $124,040 (-1%)
4位 弁護士 $122,885 (+3.1%)
5位 プロダクト・マネジャー $118,981 (+0.6%)
6位 ソフトウェア・エンジニア $118,342 (+2.4%)
7位 IT マネジャー $110,997 (+2.6%)
8位 教授 $106,439 (+1.7%)
9位 タックス・マネジャー $102,848 (+0.6%)
10位 UX デザイナー $101,946 (+3.9%)
最も基本給の増加率が高かったのはローンオフィサー(11.9%)で、基本給の中央値は55,787ドルとなりました。最も増加率が低かったのは Java デベロッパー(-2.6%)ですが、基本給の中央値は$93,392ドルでした。また、最も基本給の中央値が低かったのはバリスタで31,277ドル。続いて、リサーチ・アシスタント($34,564)、バンクテラー($35,954)、キャッシャー($36,256)でした。
Glassdoor のシニアエコノミストのダニエル・ツァオ氏は、2019年は良いスタートを切ったものの、12月の求人数は前年同月比1.8%減と、2年以上ぶりに減少した一方で、賃金上昇率は前年同月比2.3%となり、2019年の最高記録を更新したと指摘。「賃金上昇率の加速は今日の労働者にとって朗報だが、新規労働者に対する需要の減少は、雇用主の需要が低下した場合、雇用はいつまで拡大し続けることができるのかという疑問を引き起こす」と述べています。