ワシントン州のジェイ・インスリー知事は7日、州都オリンピアで記者会見を行い、新型コロナウイルスの感染拡大の抑制に向けた措置として、州全土に出している休校命令を学年末まで延長すると発表しました。
ワシントン州では3月12日にキング郡・スノホミッシュ郡・ピアス郡に対し休校命令を出しましたが、翌13日には州全土の学校に対し、3月17日(火)から4月26日(日)までの6週間にわたり休校を命じました。当初、州政府はオンライン学習は不平等を引き起こすとして回避することを求めましたが、州全域に3月12日からの休校命令が出された後、方針が変更され、現在は自宅待機命令が施行されている間は授業や課題をオンラインで行うようになっています。
インスリー知事は、「この学年中に学校の教室での学習を再開することに賭けることはできない」と述べ、「この世界的な大流行のピークが過ぎ去ったとされる後に得たものを失う危険を冒すことはできない」と、ピークが過ぎ去る前に再開することの危険性を強調しました。
学校は今年9月には再開される予定です。
州全土の学校に休校命令が出された3月13日にワシントン州保健局が発表した州内の新型コロナウイルスによる感染者は568人、死者は37人でしたが、4月4日の集計で感染者は7,984人、死者は338人に増えています。