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ワシントン州、全39郡のフェーズ移行を一時停止 経済活動・社交再開計画で

ワシントン州のインスリー知事は4日、シアトル・キング郡公衆衛生局のジェフ・ドゥーチン博士や州保健局のウマー・シャー博士とともに感染対策について会見を行い、向こう2週間にわたり州内39郡の経済活動・社交再開計画におけるフェーズ移行を2週間にわたり停止すると発表しました。

ワシントン州では数週間前にパンデミックの第4波が発生していると発表されましたが、ワシントン州保健局の最新データによると、州内の感染状況は横ばいとなっており、「以前の波のような入院者数や死亡者数の増加が見られないため、深刻度も低い」と説明しています。

現在、ワシントン州の39郡では、ピアス郡、カウリッツ郡、ウィットマン郡、自主的にフェーズ2に移行することを決定したフェリー郡はフェーズ2、シアトルのあるキング郡を含む35郡はフェーズ3となっています。

フェーズ3とフェーズ2の規制の違いの一例は、飲食店やジムの稼働率。フェーズ3では屋内の稼働率が50%までですが、フェーズ2では25%です。各フェーズの詳細をリストした画像はこちら(英語)。

各郡の状況は2週間後に再評価されます。

キング郡やスノホミッシュ郡など、人口の多い郡がフェーズ3にとどまるには、住民10万人あたり過去14日間の新規感染者数が平均200人未満、過去7日間の入院者数が平均5人未満である必要があります。

しかし、キング郡では5月2日時点で、住民10万人あたり過去14日間の新規感染者数は229.3人、過去7日間の入院者数は6.5人となっています。

また、スノホミッシュ郡は4月24日時点で、住民10万人あたり過去14日間の新規感染者数は229人、過去7日間の入院者数は5人となっています。

今後の対策として、インスリー知事、ドゥーチン博士、シャー博士は、ワクチン接種の加速化の重要性を強調し、感染対策の継続を呼びかけました。

インスリー知事は、「現在の状況にフラストレーションを感じるなら、ただ怒るのではなく、まだワクチン接種を受けていないならすぐに受けること、まわりでワクチン接種を受けていない人を説得してワクチン接種を受けさせること。それが解決方法だ」と述べました。

ドゥーチン博士は、「ワシントン州は感染率・死亡率は非常に低い州の一つ。感染対策において政府と公衆衛生が一枚岩となって取り組んでいることが、一部の州とは異なり、効果を発揮している」と指摘。また、「自分は感染しても軽症で済むと思っている人は、感染すれば重症化する可能性のある人に接触した場合のことを考えてほしい」と呼びかけました。

ワシントン州ではこれまでに約558万7600回の接種が行われ、1回目の接種を受けた住民の割合は43.65%、ワクチン接種を完了した住民の割合は31.20%に増えています。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。

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