ビザ（査証）なしで渡航できる国・地域の数で各国・地域を比較する Henley & Partners の「パスポートランキング」（passport index）で、渡航できる国が昨年の191カ国から2カ国増えて193カ国に渡航できるようになった日本が、4年連続で世界一となりました。
このランキングは、イギリスのコンサルティング会社 Henley & Partners が、航空運輸業界団体の International Air Transport Authority（国際航空運送協会: IATA）のデータに基づいて、全227カ国・地域のうちビザ（査証）なしで何カ国・地域に入れるかを調べ、2008年から四半期ごとに更新し、随時発表しているものです。
日本のパスポートでビザなしで渡航可能な国は2017年は172カ国でしたが、2018年に180カ国、2019年に190カ国、2020年に191カ国、2021年に193カ国に渡航できるようになりました。
外務省がまとめた2020年（1〜12月）の「旅券統計」によると、2020年末の有効旅券数は2771万3950冊で、2021年末と比べると255万8186冊減少しています。2020年国勢調査によると、10月1日時点の日本の人口は1億2622万人なので、パスポート所持率は約22%になります。
今回のランキングで2位のシンガポールのパスポートでは192カ国、3位のドイツと韓国のパスポートでは191カ国にビザなしで渡航することができます。アメリカは187カ国で7位でした。
ランキングの上位10位は以下の通り。
1位 日本（193）
2位 シンガポール（192）
3位 ドイツ、韓国（191）
4位 イタリア、フィンランド、スペイン、ルクセンブルグ（190）
5位 デンマーク、オーストリア（189）
6位 スウェーデン、フランス、ポルトガル、オランダ、アイルランド（188）
7位 スイス、アメリカ、UK、ベルギー、ニュージーランド（187）
8位 ノルウェー、ギリシャ、マルタ、チェコ共和国（186）
9位 カナダ、オーストラリア（185）
10位 スロバキア、リトアニア、ポーランド（183）
一方、ビザなし、または到着時にビザを取得できる国や地域が40カ国未満の国は次のとおりです。
108位 北朝鮮（39）
109位 ネパール（38）
110位 パレスチナ自治区（37）
111位 ソマリア（34）
112位 イエメン（33）
113位 パキスタン（32）
114位 シリア（29）
115位 イラク（28）
116位 アフガニスタン（26）
