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ワシントン州の民主党議員、連邦政府に高速鉄道建設への投資を要請

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新幹線

日本の新幹線

シアトル、オレゴン州ポートランド、カナダのバンクーバー(BC)の3都市を、日本の新幹線のような高速鉄道で結ぶ ー。

そんな高速鉄道『The Cascadia High-Speed Rail』建設への約2億ドルの投資を、ワシントン州選出の民主党議員が連邦政府に要請しています。

パティ・マレー上院議員やマリア・キャントウェル上院議員、そして8人の民主党下院議員らは、ピート・プティジェッジ運輸長官への8月15日付の書簡で、高速鉄道を建設する目的として、「人口密度の低い地域に住み、この都市圏のどこでも働くことを可能にする」と述べました。

「高速道路の排気ガスの排出量を大幅に抑え、都市部以外の地域での居住が可能になり、仕事へのアクセス向上、手頃な価格の住宅、気候変動対策、資源の共有、生産性の向上、観光客の増加、経済成長などの効果が見込める」。

今後の人口増加に備え、持続的な経済発展に繋げる

ワシントン州運輸局が2023年に発表したカスケーディア超高速地上輸送(UHSGT)プロジェクトの2023年議会最新情報によると、シアトル、オレゴン州ポートランド、カナダのバンクーバー(BC)で構成されるカスケーディア・メガリージョンの人口は現在900万人が住んでおり、経済規模は約6,000億ドルで、スイスに匹敵し、世界の上位25カ国に入ります。

しかし、2050年には人口がさらに300万〜400万人増えることが見込まれることから、同局は、「持続可能な成長を遂げ、地域社会全体で人々が手頃な価格の住宅、仕事、交通システムにアクセスできるようにする必要がある」「信頼のおける交通システムを構築することで、この地域の可能性を高めることができる」と述べています。

この高速鉄道は最高時速250マイル(402km)で走行する想定で、シアトル〜ポートランド(約175マイル)、シアトル〜バンクーバー(約143マイル)の移動にかかる所要時間をそれぞれ約1時間に短縮できることになります。

現時点でまだ初期計画段階にあるプロジェクト

現在、このプロジェクトは初期の計画段階であり、ルートや駅の位置はまだ特定されていません。次の段階では、地域社会やパートナーとプロジェクトのコンセプトの評価が行われます。

ワシントン州議会は昨年、連邦政府からの資金獲得を目標に、高速鉄道計画を始動させるための1億5000万ドルを承認しています。ワシントン州運輸局によると、連邦政府からの1億9800万ドルは、2年から5年かかると予想されるプロジェクトの計画段階の費用に充てられます。さらに、2017年のフィージビリティ・スタディでは、高速鉄道の建設には240億ドルから420億ドルの費用がかかると見積もられています。

AXIOSによると、共和党は、高速鉄道は必要なく、現在これらの3都市間を運行しているアムトラックのサービス改善に公的資金をあてる方が良いと主張しています。

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