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イチロー氏、米国野球の殿堂入り 日本人選手・アジア出身選手初

米国野球の殿堂(National Baseball Hall of Fame)は21日、2025年の殿堂入り選手を発表し、イチロー氏が日本人選手・アジア出身選手初の殿堂入りを果たしました。

SEATTLE WA SEPTEMBER 14 Former Seattle Mariners right fielder Ichiro Suzuki makes remarks as he receives the Seattle Mariners Franchise Achievement Award before the game against the Chicago White Sox at T Mobile Park on September 14 2019 in Seattle Washington Photo by Lindsey WassonGetty Images
マリナーズ初の Franchise Achievement Award特別功労賞を授与され
2019年9月14日に T Mobile Park で行われた式典でスピーチするイチロー氏

殿堂入りしたマリナーズ選手は、ケン・グリフィー・ジュニア(2016年)とエドガー・マルティネス(2019年)に続き、3人目です。

殿堂入りは全米野球記者協会(BBWAA)に10年以上在籍する記者による投票で決定します。今回、イチロー氏に投票しなかった記者は394人中1人で、得票率は99.7%となりました。

発表後、MLB ネットワークに出演したイチロー氏は、「自分にとって、そして日本にとって、この瞬間はどのような意味を持っているか」について問われた際、「まず2001年に挑戦が始まったわけですけど、当時、僕が2025年の今日、ホール・オブ・フェイム(殿堂)のこの発表の場にいられることまったく想像できなかったです。MLBでプレーすることすらできるのかどうかという議論がたくさんあったので、とても僕個人としてもそうですし、日本のプレーヤーとして、大変光栄なことだと思っています」と答えました。

また、野球で喜びを感じるのはどういう時かと問われると、「野球の魅力はゲームそのものにもちろんあるんですけど、多くの人に出会えるということだと思います。その多くの人の出会いが自分を作ってくれる。自分を作ってくれた。それが何よりの財産であり、楽しいことと言えます」と答えています。

2022年にT Mobile Park で行われたシアトルマリナーズの殿堂入り祝賀式典

イチロー氏は、1992年から2000年までは日本のオリックス・ブルーウェーブでプレーし、27歳だった2001年に外野手としてシアトル・マリナーズに移籍。1年目で首位打者と盗塁王になるなどしてアメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)と新人王を受賞し、一気にスター選手となりました。2004年には MLB 新記録のシーズン262安打を記録し、2度目の首位打者に輝いています。また、2001年から2010年までの10年連続でオールスター出場とゴールドグラブ賞を獲得し、シルバースラッガー賞を3回(2001年、2007年、2009年)、首位打者を2回(2001年、2004年)獲得。2016年8月7日、マイアミ・マーリンズ所属中に通算3,000安打を達成し、MLB史上30人目の3,000本安打クラブ入りを果たしました。

MLB での2019年までの19シーズンは、シアトル・マリナーズ(2001–12, 2018–19)、ニューヨーク・ヤンキース(2012–14)、マイアミ・マーリンズ(2015–17)の3チームでプレー。出場試合数2653試合、安打数3089安打(シングル2514本、二塁打362本、三塁打96本、本塁打117本)、1420得点、780打点、509盗塁(成功率81.3%)、打率.311(9,934打数3,089安打)、出塁率.355、長打率.402、OPS.757と、素晴らしい記録を残しました。また、日米での合計28年間のプロ野球生活で通算4,367安打を記録し、野球史上最多のプロ通算安打数となっています。

シアトルマリナーズの殿堂入り祝賀式典

打数(7,907)、安打(2,542)、三塁打(79)、打率(.322)、盗塁(438)においても、マリナーズの球団記録を保持しているイチロー氏。2022年にシアトル・マリナーズの殿堂入りを果たし、チーム史上10人目の殿堂入り選手となりました。2019年に現役を引退した後は、シアトル・マリナーズの会長特別補佐としてチームに携わり、MLB選手やスタッフとともに活動を続けています。

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