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ワシントン州保健局、新型コロナの治療・予防目的の抗寄生虫薬イベルメクチン使用に警鐘

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ワシントン州保健局は、CDC(疾病対策センター)が26日に発表したヘルス・アラート・ネットワークによる勧告を受けて、抗寄生虫薬イベルメクチン(Ivermectin)を新型コロナウイルス(COVID-19)の予防・治療に使用しないよう、医師や住民に呼びかけました。

「イベルメクチンは、人や動物に広く使用されている抗寄生虫薬です。寄生虫(parasitic worms)、外部寄生虫(external parasites)、皮膚疾患(skin conditions)などの治療薬として食品医薬品局(FDA)に承認されていますが、新型コロナウイルスには効果がなく、副作用も危険な可能性があることが示されています」

同局のニュースリリースによると、イベルメクチンの主な副作用などは次のとおりですが、これらに限定されるものではありません。

  • 皮膚の発疹(skin rash)
  • 吐き気(nausea)
  • 嘔吐(vomiting)
  • 下痢(diarrhea)
  • 腹痛(stomach pain)
  • 顔や手足の腫れ(facial or limb swelling)
  • めまい(dizziness)
  • 痙攣(seizures)
  • 錯乱(confusion)
  • 血圧の急激な低下(a sudden drop in blood pressure)
  • 肝障害(肝炎)(liver injury(hepatitis))

FDA は21日、馬用のイベルメクチンを自己投薬して入院した人の報告を複数受けたことから、大型動物用のイベルメクチンを人間に使用しないよう警告を出しました。

「動物に処方される薬剤は大型動物に使用されるため高濃度であることが多く、そのため人間には有害となる可能性があります。2021年7月には、American Association of Poison Control Centers(AAPCC)から、イベルメクチンを摂取したことによる通報件数が5倍に増加したと報告されています」。

また、CDC によると、8月第2週には全国で88,000件以上の処方が報告されており、これはパンデミック前の処方数の24倍、前回のピークとなった2021年1月初旬の処方数の2倍以上に当たります。

もし大型動物用のイベルメクチンを飲んだ人がいたら、ポイズン・コントロールに連絡してアドバイスを求めてください。
電話 800-222-1222
オンライン www.poison.org

こうした事態を受け、FDA は省庁横断的なタスクフォースを設置し、新型コロナウイルス(COVID-19)の予防、診断、治療、治癒を謳った詐欺まがいの製品がないか監視しているとのことです。

ワシントン州保健局は、新型コロナウイルスから自分自身を守り、重症化や死亡を防ぐための最も安全で効果的な方法はワクチン接種を受けることであると繰り返し述べています。米国では12歳以上が接種の対象となっています。

詳細はワシントン州保健局の公式サイトでも確認できます。

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