MENU

「米国の料理界のアカデミー賞」ジェームズ・ビアード賞 2022年 ファイナリスト発表

  • URLをコピーしました!

「米国の料理界のアカデミー賞」と言われるジェームズ・ビアード賞を授与するジェームズ・ビアード財団は16日、2022年度のファイナリストを発表しました。

1991年に創設されたジェームズ・ビアード賞は、米国の料理、ホスピタリティ、メディア、そして幅広い食のシステムにおける優れた才能と業績、さらに、人種と性別の平等、地域社会、サステナビリティ、そして誰もが活躍できる文化を実現することへのコミットメントを評価し、表彰するものです。

ワシントン州からファイナリストに選ばれたのは、女性シェフと、オーナーシェフが女性のレストランのみ。全ファイナリストの一覧はこちら

Outstanding Chef 優秀シェフ部門
Rachel Yang and Seif Chirchi:Joule (シアトル)

Outstanding Restaurant 優秀レストラン部門
The Walrus and the Carpenter(シアトル)

Best Chef: Northwest and Pacific ノースウエスト&パシフィック最優秀シェフ部門
Mutsuko Soma:Kamonegi(シアトル)

相馬睦子さん

『Kamonegi』オーナーシェフ・相馬睦子さん

ノースウエスト&パシフィック最優秀シェフ部門への4度目のノミネートで、初めてファイナリストとなった『Kamonegi』 の相馬睦子さんにお気持ちを伺ってみました。

「実は私、今年の秋で40歳になるんですね。で、最近いろいろ考えるんですけど、40歳って経験にたよりがちになる年齢で、 守りに入ってしまう傾向があるんです。でも、できるだけ努力して、運動して、勉強して、若い子にも年寄りにも負けないように攻めていきたいと思っています。工夫することを忘れず、私も料理もチームも進化続けることができるように」

「シェフの仕事の捉え方は人それぞれだと思います。監督やプロデューサーの立場のシェフも多いですが、私は野球で例えるならピッチャー、音楽ならリードシンガーでありたいと思っています。できる限り、現場でみんなを引っ張って、小さいけれども強い店で料理を最前線で発信し続けたいと思っています」

「こういう賞は一発勝負ではなく、普段のそういう姿が反映されるので、とても嬉しいです。これを機会にもっともっとチャレンジの場が増えたら嬉しいです」

受賞発表を兼ねたガラは、6月13日にシカゴのリリック・オペラで開催されます。

オレゴン州ポートランド生まれのジェームズ・ビアード氏(1903-1985)がアメリカの料理界の発展に大きく寄与したことをたたえ、その死後にアメリカにおける料理界の発展・継承を目的として設立されたジェームズ・ビアード財団。一年を通してさまざまなイベントや奨学金制度を実施するほか、1990年からレストランや個人に栄誉あるジェームズ・ビアード賞を授与しています。公式サイトはこちら

  • URLをコピーしました!

この記事が気に入ったら
フォローをお願いします!

もくじ