サイトアイコン junglecity.com

ワシントン州、『Juneteenth』 を州職員の有給休日に指定 アフリカから連れてこられ奴隷にされた人々が自由になった日

6月19日は『Juneteenth』(ジューンティーンス)。アフリカから連れてこられて奴隷にされた人々が自由になった日です。「自由の日」(Emancipation Day)、「解放の日」(Freedom Day)、「ジューンティーンス独立記念日」(Juneteenth Independence Day)とも呼ばれています。

ワシントン州は2007年に 『Juneteenth』 を州の祝日としましたが、2021年の州議会でこの日を2022年から州職員の有給休日とする法案を可決し、インスリー知事が署名して成立しました。

シアトルのキング郡議会は昨年、『Juneteenth』 を郡の祝日とし、郡職員の有給休日とすることを決定しています。

最初にアフリカの人が奴隷として連れてこられたのは、一般的に約400年前の1600年代と言われています。たくさんの人たちが船の中で亡くなり、米国に到着してからは物のように売買され、過酷な労働を強制されました。

その後、奴隷制度に反対する北部の州と、奴隷制度の存続を主張する南部の11州の戦争(Civil War:南北戦争)が勃発。リンカーン大統領は、戦局が北軍に有利になった1862年9月に奴隷解放宣言を発し、1863年1月1日にEmancipation Proclamation(奴隷解放宣言)に署名しました。

1865年4月、奴隷制度反対の北軍が勝利し、南北戦争が終結。それから約2年半後の1865年6月19日、北軍のゴードン・グレンジャー将軍がテキサス州ガルベストンを訪れ、まだ解放されていなかった奴隷に南北戦争の終結と奴隷制度の廃止を告げました。

"The people of Texas are informed that in accordance with a Proclamation from the Executive of the United States, all slaves are free."
「テキサス州の人々に、アメリカ合衆国の行政機関の宣言に従い、すべての奴隷が自由であることを通達する」

『Juneteenth』は、アメリカの連邦祝日になってはいませんが、テキサス州が1980年に正式な祝日とし、シアトル・タイムズによると、現在は47州で祝日となっています。



モバイルバージョンを終了