キング郡のメトロは3月21日から運賃を無料にして運行していますが、10月1日から運賃の徴収を再開することを見据え、車両の前部のドアから乗車して運賃を支払うことができるよう、運転席と乗客を仕切るプレキシグラスのパーティションを設置すると発表しました。
このパーティションは、運転手が車両の前部のドアを開けると所定の位置にスイングして運転手と乗客を仕切るため、接触を最小限に保つことができ、また、乗り降りに移動装置が必要な乗客の補助などのために、運転手が主導でパーティションを移動させて運転席を離れることもできるようになっています。
パーティションの費用は1枚3,200ドルと見積もられており、外部ベンダーからの同等の手動専用ドアの費用6,000ドルの約半分。現時点で必要とされる1,444枚のうち1,000枚以上が完成しており、10月1日までに設置される予定です。
また、今後もメトロの利用にはマスクが必要とされることから、102台のバスにマスクのディスペンサーが取り付けられます。各ディスペンサーには最大で約150枚のマスクを入れることができ、当初はキング郡南部の A と F の路線の RapidRide、シアトルの7、36、43、44、49路線の長さ60フィートのトリーローバスのみですが、その他の利用者の多い路線を運行するバスにも設置する計画です。
キング郡は、その他のさまざまな変更を盛り込んでいることから、『Ready When You Are』というキャンペーンを展開し、バスの車体にディスプレイするバナー、ソーシャルメディアで、一連の変更と安全対策への協力を呼びかけます。