シアトルのあるキング郡が、郡やその契約業者が障害のある職員に準最低賃金(subminimum wage)を支払うことを禁止する条例を可決しました。
seattlepi によると、この条例はキング郡が雇用する職員、契約するコントラクターが雇用する職員が含まれています。この条例を後援したデーブ・アップザグローブ議員は、この条例は当事者である障害のある人々が主導したものであることを強調し、キング郡やその契約業者が障害のある職員に準最低賃金を支払っていたケースは認識していないとしながらも、今回の条例の最大の価値のひとつは、同条例が発するメッセージと、州レベルで将来の法律制定に向けて勢いを生み出すことだと述べました。また、この条例は障害のある職員に最低賃金に満たない賃金を支払うようなことが将来起こることを防ぐ役目も果たすだろうと述べています。
アメリカの公正労働基準法(FLSA: Fair Labor Standards Act)では、職務内容において障害のある職員に準最低賃金(subminimum wage)を支払うことの許可を受けることが可能となっていますが、過去数年にわたりこの制度を撤廃する動きが全米で展開しています。シアトル市も昨年、市内の雇用主に障害のある職員に準最低賃金を支払うことを禁止しました。