シアトルのあるキング郡全体で新型コロナウイルスの感染者と入院者が増加していることが指摘されていますが、シアトル・キング郡公衆衛生局のジェフ・ドゥーシン博士は2日に行った会見で、「今後1～2週間にわたって患者数が増加し続けるようであれば、キング郡はより限定的な再開計画のフェーズ2に戻る可能性がある」と述べました。
「症例数と入院数は安定したペースで増加しており、この傾向がすぐに横ばいになるという兆候はない」
「先週も述べたように、この急増がどのくらいの規模になるのか、どのくらい続くのか、正確にどのくらいの被害が出るのかは予測できないが、最近の旅行や活動の活発化、より感染力の強い変異株の影響により、新型コロナウイルスの拡散が促進され続けていることから、今後数週間で患者数や入院者数がさらに増加することに対し準備を整える必要がある」
ワシントン州は3月22日にフェーズ3に移行しましたが、シアトル・タイムズによると、新型コロナウイルス感染症による入院者数は秋から冬にかけてのピーク時の急増に比べて6分の1程度であるものの、入院率は3月上旬から2倍以上に増加し、10万人あたり3.6人/週となっています。一方、死亡者数は冬季の1日平均9人から減少し続けており、先週は1日平均1人となりました。
ここ数週間の入院患者数の増加は変異株が原因のひとつと見られています。キング郡では600件以上の変異株による感染が検出されており、現在もその数は増え続けています。
キング郡の感染状況（詳細）：
4月2日集計：
累計感染者数 89,039人（前日比+253）
累計入院者数 5,366人（前日比+12）
累計死者数 1,472人（前日比+1）
感染率 4.2%
入院率 6.0%
死亡率 1.7%
ワシントン州の感染状況（詳細）：
4月2日集計：
累計感染者数 368,403人（前日比+1260）
累計入院者数 20,688人（前日比+47）
累計死者数 5,278人 ※土日更新なし
ワクチン接種回数 3,471,343
死亡率 1.4%
