シアトルのあるキング郡で1月22日から2月11日まで投票が受け付けられる特別選挙で、アメリカで初めてスマートフォンやタブレットから投票できる新しいシステムが導入されています。
このニュースを最初に報じた NPR は、「アメリカの民主主義の歴史的瞬間」と述べています。この新しいシステムで投票できるのは、シアトルを含むキング郡内にある34都市（イナムクロー、フェデラルウェイ、ミルトン、パシフィック、スカイコミッシュは対象外）を管轄するワシントン州の環境局 The King Conservation District（KCD）の管理委員会役員選挙（Board of Supervisors election）。
1949年に設立された KCD は、土地所有者、学校、科学者、コンサルタント、機関に対し、環境に問題のある状況を認識する方法と、問題の発生を回避する方法についての教育と問題解決のための技術支援を通じて、キング郡住民の天然資源管理を支援している州政府機関です。
しかし、シアトル・タイムズによると、その管理委員会役員選挙は非常に不明瞭で、これまではわざわざ投票用紙を入手して投票する必要があり、通常、投票率は1～3%未満にしか達していません。キング郡政府はこれを試験的プロジェクトと見なしており、成功すれば、すべての選挙でオンライン投票を導入するための一歩になる可能性があると考えているとのことです。
投票するには、まず KCD の公式サイトにある「Vote Now」のボタンをクリックし、投票ポータルに名前と誕生年月日を使ってログオンした後、投票用紙にアクセスします。候補者の選択が完了したら、画面で署名し、送信すると、投票が選挙管理局に送られます。署名が記録と合致した場合、投票が集計されます。
なお、オンライン投票をしたくない場合は、自宅で印刷して各地に設置されている投票箱での投函、郵送、または投票所で投票する方法も選ぶことができます。
