ワシントン州保健局が、各地に無人のキオスク(見た目は自動販売機のようなもの)を設置し、COVID-19検査キットや、インフルエンザ検査キットなどを無料で提供すると発表しました。
キオスクの主な特徴
このキオスクは『Testandgo™︎』(テストアンドゴー)と呼ばれるもので、最大約700個の検査キットを保管できるようになっています。
地域の保健局(LHJ:Local Health Jurisdictions)と先住民の部族と連携して、十分な医療サービスが受けづらい地域に重点を置いたもので、アクセスしやすいフードバンク、交通機関、教会、学校、図書館などに設置され、24時間365日、ボタンを押すだけで、COVID-19検査キットを含む医療関係の消耗品を入手できます。
2月9日現在、まだ2ヶ所にしかないようですが、すでに17の保健局と部族が発注しているそうで、これから増えていくことが期待されます。
ワシントン州保健局が無償で提供するもの:
COVID-19迅速抗原検査、マルチプレックス迅速抗原検査(COVID-19だけでなくA型とB型のインフルエンザも検出)、スワブを使うPCR検査
地域や部族が自費でキオスクに保管できるもの:
ナロキソン、妊娠検査キット、性感染症検査キット、フェンタニル検査ストリップ、市販薬、市販の医療品など
ワシントン州における呼吸器疾患の状況
ワシントン州保健局の呼吸器疾患データによると、呼吸器ウイルスの活動はここ数週間減少しているものの、インフルエンザの救急外来受診は依然として流行レベルを上回っています。また、COVID-19患者が利用した病院のベッド数は、1月に今シーズン最多となりました。
COVID-19やインフルエンザの検査キットを使って陽性(positive)の判定が出た場合は、他の人にうつさないようにする対策を講じる必要があります。年齢や慢性疾患のために重症化するリスクが高い人は、入院のリスクを減らす抗ウイルス薬について、すぐに医療提供者に相談しましょう。