ワシントン州キング郡で新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。キング郡最大の都市であるシアトルのジェニー・ダーカン市長は3日、さらなる感染拡大への準備と対策を強化する必要があるとして、非常事態宣言を出しました。
これにより、市長は市の契約や借入に通常必要とされる規制や手順の、COVID-19 に対処するために必要な施設を設置または実施するための規制許可の回避、およびCOVID-19の継続的な拡大を防止するために必要に応じて都市施設およびイベントの使用と閉鎖を直ちに調整することができるようになります。
シアトル市はシアトル・キング郡保健局による対策の支援を続けていますが、今後さらにシアトル・キング郡公衆衛生局、キング郡、ワシントン州保健局、およびその他の選出された指導者と調整し、安全で最適な行動をとるための市職員の指導、ホームレスを含む社会的弱者のための取り組みの優先、英語を話さない住民を含む移民コミュニティとの適切なコミュニケーションの確保も含めた対策の実行に取り組むとのことです。
また、シアトル市は、3月2日に緊急対策本部(EOC:Emergency Operations Center)を立ち上げ、職員の欠勤状況の追跡、緊急通報用電話番号911の通話量の追跡、緊急対策室が決定したその他の活動を通じ、新型コロナウイルスによる影響の把握に努めると同時に、市の職員と地域住民に一貫性のある正確な情報とメッセージの多言語での提供、市の基本的なサービスの維持、緊急時の対応の監視および調整を行うと発表しています。
ワシントン州保健局とシアトル・キング郡公衆衛生局は、キング郡で感染が確認されたケースについて引き続き情報を公開していきます。
シアトル市はまた、誰でも申し込める公式の緊急通知システム 『Alert Seattle』 を提供しています。この無料サービスでは、悪天候・治安・公衆衛生・電気水道の停止・大規模な交通事故などの情報をテキスト、メール、ボイスメッセージ、またはソーシャルメディアを通じてリアルタイムで受け取ることができます。