英語辞書を発行するアメリカのメリアム=ウェブスター社が、2021年の単語に "vaccine"(ワクチン)を選んだと発表しました。
"vaccine" の検索件数は2020年から1年で601%も増加したといい、その定義への関心はこの1年で激増したことがわかります。
「しかし、この言葉への関心は、COVID-19のパンデミックが始まった頃から高く、2020年に起きたワクチンの資金調達、開発、試験、そして最終的な配布について多くの議論がなされた。2021年と2019年を比較すると、"vaccine" の検索件数は1048%増加しており、この時代の私たちの生活の中でワクチンという言葉がどれほど突出しているかが、より鮮明にわかる」
"vaccine" の由来は、ラテン語で「牛」を意味する "vacca" で、当初は天然痘から人間を守るための牛痘の接種を意味していました。英語の使用が初めて確認されたのは1880年代で、比較的最近のものと言えるとのことです。
同社は、「2021年に "vaccine" という言葉は、多くの人にとってはパンデミック以前の生活に戻る可能性を象徴するものである一方、個人の選択、政治的所属、職業上の規制、学校の安全、医療の不平等など、さまざまな議論の中心となった」とし、「医学以上の意味を持つようになった言葉」「短期間の出来事をこれほどまでに表現できる言葉は少ない」と解説しています。
【2021年のその他の単語 上位10位】
ちなみに、2020年の「今年の言葉」は "pandemic"(パンデミック)でした。