シアトルに本社のある不動産仲介業者 Redfin の最新の報告書で、同サイトのユーザーの27.4%が他の都市圏で物件を探していることがわかりました。
シアトルから引っ越すことを希望している人の引っ越し先で最も人気が高いのがロサンゼルス。一方、サンフランシスコやデンバーなどの都市で引っ越しを考えている人の引っ越し先にはシアトルが上位に入っています。
この報告書によると、シアトルを離れる住宅所有者の純流出数は、2019年第2四半期のわずか363人から2020年には6,007人へと1554.82%増加しています。また、シアトルで住宅を所有していて Redfin を使って他の都市について調べている人の数は2019年の11.2%から2020年には13.2%に増加しています。
Zillow と Redfin は今年5月、パンデミックや社会的距離の維持のためにリモートワークが一般的になるにつれて郊外に引っ越す人が増えるとの予測しましたが、今回のデータはそれに沿った結果となりました。
Redfin のエコノミスト、テイラー・マー氏は、「住宅購入者の全体的な需要を押し上げる要因である低住宅ローン金利と、人々が住宅に求めるものの変化は、すでに別の地域への移転を考えていた人々に火をつけている」と述べています。
「雇用者がリモートワーク制度の柔軟性を増していることや、多くの沿岸都市の住民が地元のアメニティを十分に享受できていないという事実を加えると、以前からより手頃な地域や家族の近くに住みたいと思っていた人々は、すぐに移住するよう奨励されている」
Redfin の分析によると、通常、ユーザの引っ越し先として最も人気があるのは手頃な価格の住宅がある内陸部ですが、2020年第2四半期も例外ではなかったそう。第2四半期に Redfin ユーザーの純流入数が最も多かった上位5都市は、フェニックス、サクラメント、ラスベガス、オースティン、アトランタで、ロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークからの流入者が上位を占めていました。
一方、純流出数が最も多かった上位6都市は、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ワシントン DC、シカゴ、シアトル。サンフランシスコとデンバーから引っ越す人の引っ越し先はシアトルが1位でした。
