元奴隷で奴隷解放運動家として闘ったハリエット・タブマン(Harriet Tubman:1822-1913)を描いた映画 『Harriet』 が、11月1日(金)から劇場で公開されます。
メリーランド州で黒人奴隷の両親のもとに生まれたタブマンは、フィラデルフィアへ脱出した後、奴隷制に反対する活動家や「地下鉄道」(Underground Railroad)と呼ばれるセーフハウスを利用し、13回におよぶミッションで両親や友人を含む約70人の奴隷の救出に成功したとされています。
また、南北戦争中は連合軍(Union Army)のスパイなどとして活動しましたが、サウスカロライナ州コンバヒー川沿いにあったプランテーションの襲撃では軍隊の指揮官として活躍し、700人以上の奴隷を解放することに成功しました。晩年は女性の支援活動をしたことで知られています。
現在のアメリカの20ドル紙幣の顔は第7代大統領のアンドリュー・ジャクソンですが、2020年に発行される20ドル紙幣にタブマンがアフリカ系アメリカ人として初めて採用されることが決定しています。