シアトル・タコマ国際空港に、個室が10個並んだオールジェンダー(男女共用)のトイレが設置されました。
この男女共用のトイレが設置されたのは、空港で誰でもアクセスできるエリアではなく、保安検査(セキュリティチェック)を通過した旅行者がアクセスできるD2ゲートです。
アメリカのたいていの公衆トイレは男女別で、ドアと個室間の壁の上下には大きな隙間が空いていますが、この男女共用のトイレは、床から天井まで隙間のない壁と施錠ドアがついた10個の個室が設置されています。
大きな特徴をまとめました。
- 一人用の個室10室
- 車椅子対応でADA基準に沿った個室2室
- 車椅子対応の大型の家族用トイレ(おむつ交換台と幼児用シート付き)1室
- すりガラスのスライディングドアで遮られた、男性用小便器
- 共用シンクエリア、大きな鏡、化粧直しなどができるグルーミング・ステーション、乳幼児のおむつ交換台
- 水飲み場と水筒の水補充ステーション
20日付けのニュースリリースによると、全米で男女共用のトイレが設置されている空港はまだ10空港にも満たないそう。この男女共用トイレの設計と導入にあたり、Port of Seattle はLGBTQIA+コミュニティ、信仰指導者、Port of Seattle 従業員リソース・グループからなる関係者から、移動が容易で安全、かつ可能な限り快適な空間を実現するためのフィードバックとガイダンスの提供を受けたとのことです。
Port of Seattle のライアン・カルキンズ委員は、「この新しい男女共用トイレは、当空港が、旅行者の性自認にかかわらず、歓迎する空間であることを約束するものです」と述べています。
「当空港を利用するすべてのお客様に、安全で利用しやすいトイレがあることを知っていただきたいと思います。さらに、このトイレはADAに対応し、家族連れも利用しやすいスペースとなっており、家族連れや旅行者の介助や介護が必要な方にも最適です」
詳細は Port of Seattle 公式サイトをご覧ください。