キング郡のダウ・コンスタンティン行政長官とシアトル・キング郡公衆衛生局は4日、記者会見を行い、キング郡における新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する必要があると述べ、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための新たな公衆衛生勧告を発表しました。
シアトル・キング郡公衆衛生局は、公衆の健康を保護するために必要な最良の情報に基づき、CDC（疾病予防管理センター）と協議して、これらの勧告を行っていると説明しています。
- 「60歳以上」「心疾患、肺疾患、糖尿病などの基礎疾患がある」「免疫系の機能が低下している」「妊娠している」場合、感染すると深刻化するリスクが高い、ハイリスクと定義される。
- ハイリスクの場合は、外出せず、できるだけ大勢の人に接触しない。これには、コンサート会場、コンベンション、スポーツイベント、および混雑した社交イベントなど、たくさんの人が集まる公共の場所、人との密接な接触がある大規模な集まりが含まれる。
- 基礎疾患がある子どもの介護者は、子どもを在宅させるべきかどうかについて医療提供者と相談すること。自分の状態が新型コロナウイルスに感染するリスクにつながるかどうかについて質問がある場合は、医療提供者に相談する必要がある。
- 企業は、在宅勤務（テレワーク）、時差出勤・退社、病気休暇手当の柔軟な対応を奨励すること。それによって、現場でしか仕事ができない人が接触する人数を減らし、1カ所で働く人の数を減らすことで、新型コロナウイルスが広がる機会を減らし、病気による欠勤を減らすこともできる。
- 大人数の集会を現実的に回避できるのであれば、イベントおよび集会の延期を検討する。
- 子どもおよび若年者が感染し重篤化するリスクは低いとされており、休校が家庭に与える影響を考慮し、感染者が出ない限り、現時点では休校を推奨しない。しかし、各学校が地域社会のニーズを最もよく理解していることから、休校、活動の延期、その他の社会的距離を置く措置についての各学校の決定を尊重する。
コミュニティを強固に保つために誰もができることとして、シアトル・キング郡公衆衛生局は次のことを勧めています。
- 病気のときは外出しない。病気のときは人前に出ない。
- 必要でない限り、一般的な医療環境は避ける。医療施設は最大のキャパシティに達している。病気になった場合は、入院前にまずかかりつけの医師に電話で相談すること。
- 病気でなくても、できるだけ病院や長期療養施設、老人ホームなどに行かないこと。もしこれらの施設を訪問する必要がある場合は、滞在時間を制限し、患者から6フィート（約2m）離れること。
- どうしても必要な場合を除き、緊急治療室には絶対に行かないこと。緊急治療室は、最も深刻なニーズを持つ人々に対応する必要がある。咳や発熱、その他の呼吸器症状がある場合は、かかりつけの医師に相談すること。
- 石けんと水で頻繁に手を洗う、咳をする場合はティッシュや肘で覆う、目・鼻・口を触らないなど、衛生習慣を実践すること。
- 新型コロナウイルスに感染するリスクが高い人は特に、病院の利用を避けること。
- 頻繁に触れる表面や物（ドアノブや電気のスイッチなど）の拭き掃除をすること。普通の家庭用クリーナーが効果的。
- 十分な休息をとり、水分を十分に摂取し、健康的な食事を摂り、ストレスを管理し、免疫力を維持すること。
- 近所の人や友人、家族などと、お互いに助け合う準備をすること。
また、シアトル・キング郡公衆衛生局は、「感染の汚名を着せる行為はやめ、情報を共有し、病気の人や外出できない人に共感とサポートを示そう。強い共同体意識で困難な時期を乗り越えよう」と呼びかけています。