新型コロナウイルス感染拡大を抑制するため、カリフォルニア州知事は19日に4000万人の全住民に外出禁止令を出しましたが、感染者と死者の数がカリフォルニア州を上回っているワシントン州ではまだ外出禁止令は出されていません。
ジェイ・インスリー知事は18日に州都オリンピアで行った記者会見で、「まだ外出禁止令(shelter-in-place order)を出す状況には至っていない」と述べました。現在、ワシントン州では60歳以上の人や基礎疾患のある人、免疫不全の人、病気の症状がある人は外出を避けるよう呼びかけられていますが、命令は出されていないという状況です。
しかし、ワシントン州はアメリカで最も感染者と死者の多い州で、ワシントン州保健局が19日午後3時に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から189人増えて1,376人、死者は昨日から8人増えて74人となっています。
一方、カリフォルニア州保健局によると、19日午後6時点に発表されたカリフォルニア州の感染者は675人、死者は16人で、ワシントン州、ニューヨーク州に次いで多くなっています。