中国の湖北省武漢(Wuhan)で2019年12月に最初に確認された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染が中国全域とアメリカを含む世界各地で拡大しています。2020年1月にアメリカで最初の感染者が確認されて以来、状況が刻一刻と変化するため、一つのページで主なニュースを拾って時系列に掲載していくことにしました。
※予防措置・渡航注意などのまとめは「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)予防措置・渡航注意・よく使われる英語など まとめ」をご覧ください。
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3月27日(金)
■ インスリー知事、27日に成立した経済支援策(CARES Act)を歓迎し、今後さらなる支援が必要になる可能性を強調
トランプ大統領は27日、総額2兆2000億ドル(約237兆円)の新型コロナウイルス対策の経済支援策(CARES Act)に署名し、同法が成立しました。国内総生産(GDP)の約1割に相当する、アメリカ史上最大規模の経済支援策となります。上院はこの法案を25日に可決。下院で27日に賛成多数で可決していました。ワシントン州のインスリー知事は声明を出し、「この公衆衛生上の緊急事態は、すべてのワシントン州民に影響を与えており、我々は、その時の規模と規模を反映した解決策を必要としている。我々が未曾有の危機に直面し続ける中、この非常に必要とされている支援を歓迎する。必要不可欠な育児や医療用品への投資から、失業保険の拡充や中小企業支援に至るまで、今後数日から数週間の間に人々の生活に大きな変化をもたらすことがわかっている」と述べた後、国中の指導者が住民の健康と安全を守るため困難な選択を続けていくことは道徳的に不可欠だが、州・地方・部族が直面するであろう何十億ドルもの資金不足に対処するのを援助することも連邦政府の義務であり、この法案では長期的な課題が解決されないとして、さらなる支援が必要となる可能性を強調しました。「私は、この危機の最前線にいるワシントン州民に不可欠なリソースを確保するために党を超えて取り組んだワシントン州議会代表団の多大な努力に感謝している。この瞬間の彼らのリーダーシップは、私たちの州の隅々に、私たち全員が一緒にこの問題に立ち向かっていることを伝えてくれる」。
■ ピュー研究所、新型コロナウイルス感染拡大で若年層がより大きな影響を受ける可能性があると発表
アメリカのシンクタンク、ピュー研究所は、飲食店や他のサービス業が新型コロナウイルス感染の拡大で大きな影響を受けていることから、若年層がより大きな影響を受ける可能性があると発表しました。「米政府のデータを分析したところ、1億5750万人に3810万人という割合の人々が、COVID-19の発生が直ちに影響を及ぼす可能性の高い業界で雇用されていることがわかった。最も影響を受けやすい労働者の中には、小売業(全労働人口の10%)、食品サービス業・飲食業の労働者(6%)が含まれる。これら二つの産業では合計2600万人近くが雇用されている」。また、労働力が15%削減されると失業者は570万人増加し、失業率が3.5%から7%へと即座に倍増させることになるとのことです。また、16歳~24歳の労働者1930万人の半数近くの920万人がサービス業に従事しており、高リスク産業全体で若年労働者が24%を占めているそう。アウトブレイクがより深刻なところでは閉鎖となる可能性が高いとされています。また、高リスク産業では、男性よりも女性の雇用がわずかに多くなっています。
■ シアトル市長、第一対応者などのための緊急時のチャイルドケア支援を提案
シアトルのジェニー・ダーカン市長は27日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、医療従事者、救急隊員、食料品店職員など必要不可欠とされる労働者が利用できる、緊急時のチャイルドケアに充てる資金を提供する緊急命令を発令すると発表しました。[もっと詳しく]
■ シアトル市内に野戦病院を設置 新型コロナウイルス感染拡大で
シアトルのジェニー・ダーカン市長とワシントン州のジェイ・インスリー知事による軍病院建設の要請を受け、The U.S. Army Corps of Engineers(アメリカ陸軍工兵司令部)とFEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)は、シアトルに150床以上の野戦病院を設置し、地域の医療体制を支援することに同意しました。[もっと詳しく]
■ FDA、新型コロナウイルス感染症患者が自分で鼻腔拭い液を採取できるよう指針を変更
FDAは、新型コロナウイルス感染症患者が自分で鼻腔拭い液(nasal swabs)を採取できるよう指針を変更しました。この変更は、ワシントン大学環境労働衛生科学部と UnitedHealth Group Research&Development が発表した新しい研究にもとづくもので、全国の患者がCOVID-19検査のために鼻腔拭い液を自己採取できるようにしました。この研究には、ワシントン州の OptumCare 社の施設で治療を受けている500人近くの患者が参加して行われたもので、陽性患者の90%以上で新型コロナウイルスが正確に検出され、医療従事者が採取した場合と一致しました。これまでの検査では熟練した医療従事者が患者の鼻腔の深部から鼻腔拭い液を採取する必要がありましたが、個人用防護具の使用が必要とされ、患者にとって不快であり、医療システムに不必要な負担をかけていました。しかし、患者自身が採取できるようになったことで検査の迅速化と医療従事者の負担の軽減が実現できます。「鼻腔拭い液は、どのような状況でも、誰でも非常に簡単に自己採取できます。医療従事者の感染の可能性を減らしながら検査能力を拡大する優れた方法です」と、この研究の共著者でワシントン大学環境・労働衛生科学部教授のジェラルド・カンジェローシ氏は述べています。しかし、シアトル・タイムズは現在も検査を受けることは簡単ではないという記事を掲載しています。
■ アメリカの新型コロナウイルス感染者が10万人を突破
世界的に重要な情報源となっているジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)による午後4時27分時点の集計で、アメリカの新型コロナウイルス感染者数が世界で初めて10万人を突破したことがわかりました。
【1万人以上の感染者数が確認された国】
アメリカ 101,657
イタリア 86,498
中国 81,897
スペイン 65,719
ドイツ 50,871
フランス 33,402
イラン 32,332
UK 14,745
スイス 12,928
■ ワシントン州の新型コロナウイルス感染者 3,723人に
ワシントン州保健局が27日に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から516人増えて3,723人に、死者は昨日から28人増えて175人となりました。ワシントン州で最も感染者・死者が多いのは依然としてキング郡で、感染者は1,577人から1,828人に、死者は109人から125人に増えています。これまでに検査を受けた人で93%にあたる49,015人が陰性。年齢別で死者が最も多いのは80歳以上(54%)。70代は28%、60代は11%を占めています。
■ アメリカの24州に自宅待機命令 新型コロナウイルスの感染拡大で
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、アメリカでは州や市が次々と自宅待機命令を出しています。[もっと詳しく]
■ ワシントン大学の IHME「ワシントン州では1,400人以上が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡する可能性がある」
ワシントン大学の Institute for Health Metrics and Evaluation(IHME)が、全米で社会的距離を厳しく保っても、米国では7月1日までに81,000人以上、ワシントン州では1,400人以上が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で死亡する可能性があるという最新の分析を発表しました。シアトル・タイムズが報じています。この分析は、新型コロナウイルス感染の拡大が医療システムの限界を超える時期を判断するため、ワシントン大学医学部をはじめとする米国の病院システムおよび州政府からの要請を受けて開発されたもので、州ごとのデータ分析では、人工呼吸器、病床数、一般病院の病床数など、医療サービスに対する需要が予測されています。すべての州が厳格に社会的距離を保つ対策を維持し、公衆衛生当局が助言するその他の予防措置をとって自分自身と地域社会を守る行動を取ると仮定しても、新型コロナウイルス感染症による死者の増加は7月まで続く可能性が高いとのことです。また、入院患者は全体的に4月13日~4月18日にピークを迎え、全国の認可病床数を64,000人上回り、最終的にこのウイルスによる米国における死亡者数は推定で38,000人から162,000人と予測されています。ワシントン大学 IHME 所長のクリストファー・マレー博士は、「COVID-19の推定死亡率は、一般市民、病院・医療従事者、政府機関による継続的かつ中断されない警戒を前提としている」「人々が社会的距離を縮めたり、他の予防策でリラックスしたりすれば、パンデミックの軌道は変わる可能性があり、最悪の場合は劇的に変わるだろう。命を救うために、全員が予防措置に従うことを奨励する」と述べています。今後もこのモデルは更新され、IHME の公式サイトに掲載されます。
■ トランプ大統領、国防生産法を発動 GM に人工呼吸器生産を命令
トランプ大統領が、国防生産法(Defense Production Act)を発動し、ゼネラル・モーターズ(GM)に対し、新型コロナウイルス感染症の患者の治療に必要な人工呼吸器(ventilator)の生産を命じました。同社はワシントン州ボセル市にある医療機器メーカーの Ventec Life Systems と協力して生産すると発表しています。両社が人工呼吸器の生産でパートナーシップを組んだことは Business Insider などが報じていました。
■ 新型コロナウイルス対策の約2兆2000億ドル規模の経済支援策が成立
トランプ大統領は27日、総額2兆2000億ドル(約237兆円)の新型コロナウイルス対策の経済支援策(CARES Act)に署名し、同法が成立しました。国内総生産(GDP)の約1割に相当する、アメリカ史上最大規模の経済支援策となります。[もっと詳しく]
■ 下院、新型コロナウイルス対策で2兆ドル規模の経済支援策(CARES Act)を可決
下院は27日、新型コロナウイルス対策で2兆ドル規模の経済支援策(CARES Act)を発声投票(voice vote)で可決しました。
■ FDA、新型コロナウイルス感染症患者が自分で鼻腔拭い液を採取できるよう指針を変更
FDA は今週、新型コロナウイルス感染症患者が自分で鼻腔拭い液(nasal swabs)を採取できるよう指針を変更したとワシントン大学が発表しました。この変更は、ワシントン大学環境労働衛生科学部と UnitedHealth Group Research&Development が発表した新しい研究にもとづくもの。これまでの検査では熟練した医療従事者が患者の鼻腔の深部から鼻腔拭い液を採取する必要がありましたが、個人用防護具の使用が必要とされ、患者にとって不快であり、医療システムに不必要な負担をかけていました。しかし、患者自身が採取できるようになったことで検査の迅速化と医療従事者の負担の軽減が実現できます。
■ ワシントン州で失業者が増加 新規失業保険申請件数は2週間前から843%増加
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、アメリカ全体で失業者が増加しています。米国労働局は3月21日に終了した週のの新規失業保険申請件数が328万件となったと発表しましたが、ワシントン州労働局は新規失業保険申請件数が過去2週間と比べ843%増加したと発表しています。
■ シニアなど限定の営業時間を設ける食料品店が増加中 新型コロナウイルス感染拡大で
たびたび記事にしてきましたが、シニアや基礎疾患のある人など新型コロナウイルスに感染すると重篤化しやすいハイリスクの人を対象にした営業時間帯を設ける食料品店が全米で増えています。[もっと詳しく]
3月26日(木)
■ Costco、営業時間の短縮を発表 新型コロナウイルス感染拡大の影響で
Costco は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、平日の営業時間を一時的に短縮すると発表しました。3月30日以降の店舗の平日の営業時間は午後6時30分まで、ガスステーションの営業時間は午後7時までとなります。
■ ワシントン州知事、自宅待機命令の延長の可能性を示唆
ワシントン州のジェイ・インスリー知事は26日に行った記者会見で、新型コロナウイルス対策によって州内の状況はごくわずかに改善しているようではあるものの、峠は越えておらず、自宅待機命令を延長する必要があるかもしれないと述べました。[もっと詳しく]
■ トランプ大統領、州知事らとテレカンファレンス
木曜日の午後に1時間以上にわたって行われた全米の州知事との電話会議で、トランプ大統領に対しては、新型コロナウイルス対策に対する称賛や懸念のほか、連邦政府からのさらなる支援を要請する州知事からの批判があったと ABC が報じています。記事ではワシントン州のインスリー知事がトランプ大統領に対し、「私が言いたいのは、あなたにクオーターバックのバックアップになってほしくない。ここではトム・ブレイディになってほしいのだ」と述べ、医療従事者が使用する個人用防護具や人工呼吸器が不足している問題を解決する「道徳的、法的な権威」が大統領にあると訴えました。これに対しトランプ大統領は、自分に与えられたのは歴代政権が残した「古くて」「壊れたシステム」だと反論し、対策が進めば新型コロナウイルスの「何百万」もの検査ができるキャパシティを持つことができるようになると回答しました。
■ キング郡メトロ、運転席と車両前部の座席へのアクセスを一時的にブロック
キング郡メトロは26日、運転席と車両前部の座席を一時的にアクセスできないようにするストラップを取り付ける作業を進めていると発表しました。メトロでは、社会的距離を可能な限り保つため、21日から運賃を無料にし、乗客はバスの後部ドアから乗り降りすることになっています。なお、乗用機器を使用している乗客や乗降用ランプを必要とする乗客は引き続き、前部のドアから乗ることができます。車両前部に座る必要がある場合や、バスの前面に乗せた自転車を取る場合など必要不可欠なことで運転手と話す必要がある場合は、手振りで知らせるか声を大きくして話しかける必要があるとのことです。
■ シアトル市、病院職員の路上駐車料金を無料に
シアトル市は病院・検査所近くの路上に病院職員が自家用車を無料で駐車できる30日間の駐車許可証を作成したと発表しました。この駐車許可証は Harborview、Kaiser Permanente、Seattle Children’s Hospital、Swedish Medical Center(チェリーヒル、ファーストヒル)、Virginia Mason Medical Center に提供され、職員は3月30日から使用できるとのことです。
■ ワシントン州立公園、4月30日まで閉鎖
すべての州立公園(日帰りの施設を含む)、州のレクリエーショナル・フィッシャリー、ワシントン州魚類野生生物局(WDFW)、州天然資源局(DNR)のレクリエーション地域は4月8日まで閉鎖されます。詳しくは州立公園の公式サイト参照。
■ ワシントン州の新型コロナウイルス感染者 昨日から627人増えて3,207人に
ワシントン州保健局が26日午後3時45分に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から627人増えて3,207人に、死者は昨日から15人増えて147人となりました。ワシントン州で最も感染者・死者が多いのは依然としてキング郡で、感染者は218人増え1,577人、死者は15人増え109人)。これまでに検査を受けた人で93%にあたる43,173人が陰性、7%にあたる3,207人が陽性となっています。死者が最も多いのは80歳以上(50%)。70代は29%、60代は13%を占めています。
■ アメリカが新型コロナウイルス感染者数で世界最多に
世界的に重要な情報源となっているジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)による午後2時37分時点の集計で、ついにアメリカが新型コロナウイルス感染者数で世界最多に。
【1万人以上の感染者数が確認された国】
アメリカ 82,404人
中国 81,782人
イタリア 80,589人
スペイン 56,347人
ドイツ 43,646人
フランス 29,551人
イラン 29,406人
スイス 11,811人
UK 11,792人
■ アメリカで失業者が増加 新規失業保険申請件数は過去最多の328万件
アメリカで失業者が増加しています。米国労働局によると、新規失業保険申請件数は3月14日に終了した1週間では28万2000件でしたが、3月21日に終了した週は328万件にのぼり、新型コロナウイルス感染拡大の雇用に対する影響が明らかになりました。季節調整済みの新規失業保険申請件数の記録が開始された1967年以降最多。これまでの最高は1982年10月の69万5000件でした。[もっと詳しく]
■ ワシントン州で自宅待機命令 新型コロナウィルス感染拡大で 不要不急の外出禁止に
ワシントン州では、新型コロナウイルス感染拡大を遅らせるため、16日に施行された自宅待機命令をさらに拡大した「Stay Home, Stay Healthy」が26日から施行されています。[もっと詳しく]
3月25日(水)
■ 上院、新型コロナウイルス対策で2兆ドル規模の経済支援策を可決
上院は25日、新型コロナウイルス対策で2兆ドル規模の経済支援策を満場一致で可決しました。[もっと詳しく]
■ アラスカ航空、4月と5月は約70%減便
シアトルに本社のあるアラスカ航空が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4月と5月は約70%減便すると発表しました。
■ ワシントン州の新型コロナウイルス感染者 昨日から31人増えて2,580人に
ワシントン州保健局が25日午後6時台に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から31人増えて2,580人に、死者は昨日から9人増えて132人となりました。ワシントン州で最も感染者が多いのは依然としてキング郡で、感染者1,359人となっています(死者は一昨日から変わらず94人)。これまでに検査を受けた人で93%にあたる31,712人が陰性、7%にあたる2,580人が陽性となっています。死者が最も多いのは80歳以上(50%)。70代は30%、60代は12%を占めています。
■ Fred Meyer と QFC、Costo もシニアなど限定の営業時間を開始 新型コロナウイルス感染拡大で
新型コロナウイルスに感染すると重篤化しやすい人たちのみが利用できる営業時間帯を設けるグローサリーストアが全米で増えていますが、新たに Kroger 社傘下の Fred Meyer と QFC、そして Costco がこの動きに参加しています。[もっと詳しく]
■ マイクロソフトのブラッド・スミス社長、ピュージェット湾地域のコミュニティにランチや手術用マスクなどを寄付
Across @Microsoft, teams are shifting gears to support our Puget Sound community. This week, we'll:
– Provide 30k box lunches for local families
– Donate 240k surgical masks + 35k hand sanitizers + additional supplies to WA
We understand the urgency to secure more, and we will. pic.twitter.com/CsO2scquuz— Brad Smith (@BradSmi) March 24, 2020
マイクロソフトのブラッド・スミス社長が、社内のチームがピュージェット湾地域のコミュニティをサポートするため、さまざまな寄付を行っていると公式ツイートに投稿しています。今週は、地域世帯への3万食のランチ、24万枚の手術用マスク、35000本のハンドサニタイザーなどのサプライなどが含まれているそうです。
■ 33州の司法長官、新型コロナウイルス関連の商品の価格のつり上げ防止強化をアマゾンなどに要請
33州の司法長官は25日、新型コロナウイルス関連の商品の価格のつり上げ防止の強化を Amazon、eBay、Facebook、Walmart、Craigslist に要請しました。CNBC によると、司法長官らは各企業に対し、事が起きてから対処するのではなく、サイトの価格操作を防ぐための積極的な対策を講じるよう促しました。アマゾンは100万件を超える商品をマーケットプレースから削除したと発表していました。ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ民主党検事総長が率いる連合は、「このような困っている時には、リアルタイムでの価格のつり上げを止めるために、あなたの力の及ぶ限りのことをすることで同胞市民を助ける倫理的な義務と愛国的な義務を負っている」とする書簡を企業に送りました。Amazon と eBay はハンドサニタイザーとフェイスマスクの新規販売を却下し、Facebook はフェイスマスクの広告やリスティングを禁止したと発表しています。
3月24日(火)
■ ゲイツ財団、新型コロナウイルスのパンデミックに対応するシアトル・キング郡地域の取り組みに総額370万ドルの助成金
ビル&メリンダ・ゲイツ財団(本部:シアトル)は24日、シアトル・キング郡地域の新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)対策を支援する総額370万ドルの助成金の詳細を発表しました。[もっと詳しく]
■ 新型コロナウイルス 世界の感染者の累計が42万人超
ジョンズ・ホプキンス大学システム科学工学センター(CSSE)の24日午後10時52分時点の集計によると、型コロナウイルスの世界の感染者の累計が42万人を超えました。ウイルスが発生した中国(約8万1591人)が最も多く、イタリア(約6万9176人)、アメリカ(55,225人)と続いています。世界全体の死者数は19,000人近くに上っています。
■ ホワイトハウスと上院が新型コロナウイルス対策の景気刺激策で合意
ホワイトハウスと上院の共和党・民主党の議会指導部が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている州・企業・労働者・医療への包括的な支援を行う2兆ドル(約220兆円)規模の景気刺激策で合意したと、メディアが一斉に報じました。[もっと詳しく]
■ ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策班、ニューヨークを訪れた人に14日間の自己隔離を要請
ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策班は24日の記者会見で、ニューヨーク市内近郊の感染率の高さへの懸念から、過去14日間にニューヨークを訪れて帰宅した人に14日間の自己隔離をするよう求めました。CNBC などが報じています。
■ キング郡の新型コロナウイルス感染者、新たに107人が陽性 新たな死者は7人
シアトル・キング郡公衆衛生局が24日に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から107人増えて1,277人、死者は昨日から7人増えて94人となりました。ワシントン州で最も感染者と死者が多いのはキング郡です。同局は、「新型コロナウイルスは感染力が強く、顔を合わせての交流がウイルスが広がるきっかけとなっています。同局は感染拡大を遅らせるために、すべての人に自宅待機するように呼びかけています。これは若く健康な人にも当てはまります」と述べています。
■ ワシントン州の新型コロナウイルス感染者 昨日から248人増えて2,469人に
ワシントン州保健局が24日午後3時に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から248人増えて2,469人に、死者は昨日から13人増えて123人となりました。ワシントン州で最も感染者と死者が多いのはキング郡で、感染者1,277人、死者94人となっています。これまでに検査を受けて結果が出ている人は34,181人で、そのうち93%にあたる31,712人が陰性、7%にあたる2,469人が陽性となっています。死者が最も多いのは80歳以上(50%)。70代は30%、60代は12%を占めています。
■ アマゾンの倉庫で働く従業員が新型コロナウイルス検査で陽性反応
先日10万人を倉庫・配送業務に採用すると発表したアマゾン(本社:シアトル)の少なくとも6カ所の倉庫で従業員が新型コロナウイルス検査で陽性が確認されたとワシントン・ポストが報じています。感染が確認された職員が勤務していたのは、ニューヨーク市、ケンタッキー州シェファーズビル、フロリダ州ジャクソンビル、テキサス州ケイティー、ミシガン州ブラウンズタウン、オクラホマシティ。一部の倉庫は消毒のため閉鎖され、感染が確認された職員と濃厚接触のあった職員は隔離されているとのことです。
■ シアトル・タコマ国際空港のTSA職員が新型コロナウイルス検査で陽性反応
シアトル・タコマ国際空港は24日、運輸保安局(TSA)からセキュリティチェックポイントで勤務していた職員が新型コロナウイルス検査で陽性が確認されたとの通知があったと発表しました。[もっと詳しく]
■ 米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長アンソニー・ファウチ博士ら、「経済活動の再開を優先して新型コロナウイルス対策を終了させると病院に壊滅的な打撃」
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の所長アンソニー・ファウチ博士や新型コロナウイルス対策班のメンバーの公衆衛生専門家は、政府関係者や共和党議員に対し、社会的距離を保つ対策を早めに終わらせてしまうと、ウイルスを緩和する努力が妨げられ、病院が壊滅的な打撃を受けるだろうと述べたと、ワシントン・ポストが報じました。アメリカでは24日午後10時時点で感染者は5万5,000人以上、死者は801人にのぼっています。
■ 国防長官「感染拡大は少なくとも数カ月はかかるように計画する必要がある」
マーク・エスパー国防長官は24日に行われたバーチャルのタウンホールミーティングで、感染拡大はどの程度続く可能性があり、軍はそれに対抗するための支援をいつまで続けるのかとの質問に対し、「少なくとも数カ月はかかるように計画する必要があり、そのためにあらゆる予防策を講じている」と回答しました。また、「最終的には、数ヶ月のうちにこの問題を解決できると確信している」とも述べています。このバーチャルタウンホールは、オンラインで公開されています。
■ トランプ大統領「イースターまでにアメリカの経済活動が再開していることを望む」
アメリカでの新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため社会的距離を保つことが徹底されようとしている中、トランプ大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大の中で一部の労働者を職場に復帰させるための社会的距離に関する全国的なガイドラインを緩和する方法を検討しており、「イースターまでにアメリカの経済活動が再開していることを望む」と発言したと、AP が伝えています。イースターは19日後の4月12日(日)。
3月23日(月)
■ 公立教育機関監督局、3月30日からのリモート学習再開を命令
ワシントン州全域のキンダーガーテンから高校は3月16日から4月24日まで休校となっていますが、公立教育機関監督局は、3月30日からのリモート学習再開を命じました。
■ ワシントン州の新型コロナウイルス感染者 昨日から225人増えて2,221人に
ワシントン州保健局が23日午後3時に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から225人増えて2,221人に、死者は昨日から15人増えて110人となりました。ワシントン州で最も感染者と死者が多いのはキング郡で、感染者1,170人、死者87人となっています。これまでに検査を受けて結果が出ている人は33,933人で、そのうち93%にあたる31,712人が陰性、7%にあたる2,221人が陽性となっています。死者が最も多いのは80歳以上(50%)。70代は30%、60代は12%を占めています。
■ ワシントン州知事、外出禁止令を発令「Stay Home, Stay Healthy」
ワシントン州のジェイ・インスリー知事は23日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、必要不可欠な仕事に就いている人以外が食料品の購入・医療ケア・エクササイズなど必要不可欠な目的以外で外出することを2週間にわたり禁止する外出禁止令を発令しました。[もっと詳しく]
■ アメリカ各地の州政府が外出禁止令を発令
オレゴン州のケイト・ブラウン州知事は23日、「Stay Home, Save Lives」(外出せず、命を救おう)というスローガンとともに、州全域に外出禁止令を発令しました。CNN によると、現時点で外出禁止令を出しているその他の州は、カリフォルニア州、コネチカット州、デラウェア州、イリノイ州、インディアナ州、ルイジアナ州、マサチューセッツ州、ミシガン州、ニュージャージー州、ニューヨーク州、オハイオ州、ウエストバージニア州。[もっと詳しく]
■ トランプ大統領、アジア系アメリカ人を擁護する発言&ツイート
It is very important that we totally protect our Asian American community in the United States, and all around the world. They are amazing people, and the spreading of the Virus….
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) March 23, 2020
トランプ大統領は、これまでの記者会見で新型コロナウイルスを "Chinese virus" と繰り返して多方面から批判を浴びていましたが、23日の記者会見では一変して "Virus" とだけ言い、また、アジア系アメリカ人について、彼らは "incredible" であり、彼らは最近 "nasty language" にさらされているかもしれないが、"I don’t like that at all." と付け加えました。トランプ大統領はアジア系アメリカ人を擁護する内容をツイッターにも投稿しています。
■ 米上院の新型コロナウイルス対策緊急法案、2度目の採決でも可決できず
米上院で23日、新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響軽減を目指す3番目の緊急法案の採決が再び行われましたが、民主党はこの法案を大企業救済策であり、労働者の支援が不足していると反対し、可決に至りませんでした。
■ ボーイング、ピュージェット湾地域とモーゼスレイクの製造ラインを2週間にわたり一時中止
ボーイングは、ワシントン州での新型コロナウイルス感染拡大を受け、ピュージェット湾地域とモーゼスレイクの製造ラインを25日から2週間にわたり一時中止すると発表。「従業員と我々が働き生活するコミュニティを守るために必要な対策」。従業員にはその間も給与が支払われます。
■ 外務省、米国からの入国者に対する検疫強化を決定
外務省は23日(日本時間)、米国からの入国者に対する検疫強化を決定しました。[もっと詳しく]
3月22日(日)
■ ワシントン州エドモンズ市、市民に自宅待機命令を発令
ワシントン州エドモンズ市のマイク・ネルソン市長は、市民に対し、3月23日からの自宅待機命令(shelter in place)を発令しました。エドモンズ市では警察を動員し、この命令に反したことが確認された人には最大500ドルの罰金、または90日の懲役を科すことを決定しています。
■ スノホミッシュ郡にドライブスルー式で無料の新型コロナウイルス検査所がオープン
スノホミッシュ郡にドライブスルー式で無料の新型コロナウイルス検査所がオープンしました。[もっと詳しく]
■ トランプ大統領、ワシントン州の大規模災害宣言を承認
トランプ大統領は22日、ワシントン州のジェイ・インスリー知事の要請を受け、大規模災害宣言(major disaster declaration)の発令を承認しました。[もっと詳しく]
■ ワシントン州の新型コロナウイルス感染者 昨日から203人増えて1,996人に
ワシントン州保健局が22日午後3時に発表した新型コロナウイルスによる死者を含む感染者の合計は昨日から203人増えて1,996人に、死者は昨日から1人増えて95人となりました。ワシントン州で最も感染者と死者が多いのはキング郡で、感染者1,040人、死者75人となっています。これまでに検査を受けて結果が出ている人は3,754人増えて30,875人となり、そのうち94%にあたる28,879人が陰性、6%にあたる1,996人が陽性となっています。死者が最も多いのは80歳以上(50%)。70代は30%、60代は10%を占めています。
■ ワシントン州キング郡南部の8市の市長、社会的距離を保つよう改めて呼びかけ
アーバーン市、ケント市、レントン市、フェデラルウェイ市、タクウィラ市、イナムクロー市、アルゴナ市、パシフィック市の市長は22日、社会的距離を保つことを実践するよう住民や訪問者に改めて呼びかける共同声明を出しました。[もっと詳しく]
■ ネイティブ・アメリカンのルミ族とマカー族、外出禁止令を発令
ワシントン州のネイティブ・アメリカンも、部族ごとに外出禁止令(shelter in place)を出しています。シアトル・タイムズによると、ルミ族では5人の感染者が出ており、3月22日から4月5日まで必要不可欠な用件以外での外出を禁止しています。また、パシフィック・デイリーニュースによると、マカー族も外出禁止令を出し、自宅の外での集まりの禁止、不必要な移動を禁止しています。
■ FDA、45分で結果が出る新たな検査キットを承認
FDA(食品医薬品局)は、検査終了から45分で結果が出る新たな検査キットを承認したと NPR などが報じています。来週までに医療機関や検査所への発送を開始する予定です。
■ハワイ州、州外から到着したすべての人を2週間隔離することを決定
ハワイ州政府は、3月25日以降に州外から到着したすべての人を住民・観光客の別なく2週間隔離することを決定しました。