新型コロナウイルスについて、ワシントン州の情報を中心に、アメリカの主なニュースを掲載しています。
2021年7月24日(土)
■ ワシントン州でデルタ型変異株による感染が主流に
ワシントン州保健局の7月21日付の報告書『SARS-CoV-2 Sequencing and Variants in Washington State』(ワシントン州におけるSARS-CoV-2の塩基配列と変異株)で、ワシントン州でデルタ型変異株が主流になったことが発表されましたが、感染者の多くはワクチン未接種者であることが改めて指摘されています。また、シアトル・タイムズは、ニューヨーク大学グロスマン医学部が行った研究によると、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の1回接種のワクチンはラムダ型とデルタ型に対する2回接種のmRNAワクチンほどの効果はないと発表したと報じました。ワシントン州保健局によると、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンはワシントン州で投与されたワクチンの約4%、全米では約8%を占めています。
2021年7月23日(金)
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
7月22日集計:
累計感染者数 466,235人(前日比+1363)
累計入院者数 26,358人(前日比+7)
累計死者数 6,078人(前日比+12)
死亡率 1.3%
■ シアトル・キング郡公衆衛生局、5歳以上の住民に屋内でのマスク着用を推奨
With the rise in #COVID19 cases in @KingCountyWA, Public Health – Seattle & King County now recommends that all residents five years of age and older, regardless of vaccination status, wear face coverings in indoor public settings.
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— Public Health – Seattle & King County (@KCPubHealth) July 23, 2021
シアトル・キング郡公衆衛生局は23日、ワクチン接種の有無にかかわらず、5歳以上の住民は屋内の公共スペースでマスクを着用することを推奨すると発表しました。[もっと詳しく]
■ シアトル・タコマ国際空港、TSA チェックポイント利用予約プログラムを再拡大
シアトル・タコマ国際空港は22日、TSA のセキュリティチェックポイントの利用を予約できる無料プログラム『SEA Spot Saver』が、チェックポイント2、3、5で利用できるようになったと発表しました。[もっと詳しく]
2021年7月22日(木)
■ ワシントン州のワクチン接種状況
ワシントン州保健局によると、7月21日時点で12歳以上の住民の66.6%が初回接種を完了し、61.1%が必要なワクチンの接種を完了しています。州内で最多の人口を抱えるキング郡では、12歳以上の78.9%が初回接種を完了し、73.1%が必要なワクチンの接種を完了しています。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
7月21日集計:
累計感染者数 466,099人(前日比+2572)
累計入院者数 26,351人(前日比+57)
累計死者数 6,066人(前日比+3)
死亡率 1.3%
■ NFL、2021年シーズンの新たな「運用原則」を発表
NFLが、ワクチンを接種していない選手の間で集団感染が発生したチームに対する罰則を含む、2021年シーズンの新たな「運用原則」を発表しました。シアトル・タイムズによると、この原則には「18週間の公式戦(17試合とバイウィーク)中に、ワクチン未接種の選手の間で集団感染が発生したことによって試合を再設定できなかった場合、集団感染が発生したチームは試合の損失が記録に残り、相手チームには勝利として加算される」「また、集団感染によりキャンセルした試合を再設定できなかった場合、どちらのチームの選手にも給料は支払われません。選手はレギュラーシーズン中、週単位で年俸を受け取ります。ということなどが含まれています。NFLの全32チームは、来週からトレーニングキャンプを開始します。
2021年7月21日(水)
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
7月20日集計:
累計感染者数 463,537人(前日比+946)
累計入院者数 26,294人(前日比+29)
累計死者数 6,063人(前日比+7)
死亡率 1.3%
■ ワシントン州での変異株による流行状況
ワシントン州保健局の7月21日付の報告書『SARS-CoV-2 Sequencing and Variants in Washington State』(ワシントン州におけるSARS-CoV-2の塩基配列と変異株)によると、新型コロナウイルスを引き起こすウイルス「SARS-CoV-2」感染が確認された陽性検体の少なくとも10%を解析しています。CDC(疾病予防管理センター)によると、これは全米でもトップクラスとのことです。7月20日までに解析された陽性検体では、アルファ変異株が最も多くなっていますが、5月9日から7月3日までの推移で見てみると、アルファ変異株が占める割合は減少し、デルタ変異株が占める割合が6月6日~6月19日の27.5%から、6月20日~7月3日は57.5%に増加しています。
■ インスリー知事、国土安全保障省の発表に「非常に落胆」
I have expressed repeatedly in communications with the State Department and the Department of Homeland Security that the time has come to at least partially reopen the U.S.-Canada border, and I will continue to advocate for relief for border communities in Washington state.
— Governor Jay Inslee (@GovInslee) July 21, 2021
国土安全保障省がカナダ・メキシコからの不要不急の陸路およびフェリーでの入国制限を少なくとも8月21日まで延長すると発表したことに対し、ワシントン州のインスリー知事は「非常に落胆している。この制限の継続はワシントン州民に困難を強い続けている」と公式ツイッターに投稿しました。[もっと詳しく]
■ 国土安全保障省、カナダ・メキシコからの入国制限を少なくとも8月21日まで延長すると発表
To decrease the spread of COVID-19, including the Delta variant, the United States is extending restrictions on non-essential travel at our land and ferry crossings with Canada and Mexico through August 21, while ensuring the continued flow of essential trade and travel.
— Homeland Security (@DHSgov) July 21, 2021
バイデン政権の国土安全保障省は21日、感染力の強いデルタ変異株の感染拡大を抑制するため、カナダ・メキシコからの不要不急の陸路およびフェリーでの入国制限を、少なくとも8月21日まで延長すると発表しました。一方、カナダ政府は19日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了した米国在住者の不要不急の目的での入国を8月9日から再開すると発表しています。[もっと詳しく]
■ 新型コロナウイルスの影響で、米国の平均寿命が短縮
U.S. life expectancy declined by 1.5 years from 2019 to 2020 – the lowest level since 2003, according to new provisional data. Among the causes of death that contributed to the decline, #COVID19 contributed 73.8%. See more from @NCHStats.https://t.co/pmiYVtmY4f pic.twitter.com/BQFayQ174p
— CDC (@CDCgov) July 21, 2021
CDC(疾病予防管理センター)の National Center for Health Statistics は、米国の2020年の平均寿命が77.3歳となり、前年から1.5年短くなったと発表しました。米国の主要メディアによると、2003年以来最も短く、その減少分の73.8%に新型コロナウイルスが原因の死亡が影響しているとのことです。この平均寿命は2020年の死亡・出生記録の暫定データをもとに作成されたもので、現時点でまだ集計・記録されていない死亡・出生は含まれていません。男女別の平均寿命は、男性が2019年の76.3歳から2020年の74.5歳に、女性が2019年の81.4歳から2020年の80.2歳に短縮しました。また、人種間の平均寿命の違いも明らかになっています。
■ 日本政府、新たな水際対策措置を決定
日本政府は7月21日(日本時間)に新たな水際対策措置を決定しました。2021年7月21日時点の「水際強化措置に係る指定国・地域一覧」によると、米国のワシントン州を含む16州は引き続き検疫所での宿泊施設での3日間待機(退所後、入国後14日目まで自宅等待機)措置の対象となっています。新たに検疫所での宿泊施設での3日間待機の対象となったのはオクラホマ州、ミズーリ州。一方、ニューメキシコ州は検疫所での宿泊施設での3日間待機の対象ではなくなりました。
2021年7月20日(火)
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況 死者数は6,056人に
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
7月19日集計:
累計感染者数 462,577人(前日比+743)
累計入院者数 26,265人(前日比+69)
累計死者数 6,056人(前日比+13)
死亡率 1.3%
■ 共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務、ワクチン接種を呼びかけ
共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務は、20日に連邦議事堂で行った記者会見で、まだワクチンを接種していない人に接種を促し、ウイルスから身を守ることを拒否すれば、昨年のような感染者数の増加や経済活動の停止が繰り返されると警告しました。また、ワクチンに反対する「明らかに悪いアドバイス」を無視するように呼びかけました。また、感染者が急増しており、米国内の入院のほとんどがワクチンを接種していない人たちであることを指摘しています。AP通信によると、マコーネル上院院内総務は幼少期に感染したポリオ(急性灰白髄炎、脊髄性小児麻痺)に耐えた自身の経験をよく引き合いに出し、その後ワクチンが開発されたことによる安心感を公に語ってきました。また、党内でも最も率直にウイルスの拡散を防ぐための予防接種を呼びかけているほか、地元ケンタッキー州でもたびたび予防接種の必要性を訴えているとのことです。
■ キング郡でワクチン接種対象者の12歳以上の80%が少なくとも1回のワクチン接種を完了
As of today, 80% of people ages 12 and over in King County have received at least 1 dose of the #COVID19 #vaccine! 🥳 Thanks to each one of you who have helped us get to this goal.
🎨 Illustration by Alisa Zangl as a part of @amplifierart's incredible #Vaccinated campaign. pic.twitter.com/I5srSGbPyR
— Public Health – Seattle & King County (@KCPubHealth) July 20, 2021
シアトルのあるキング郡でワクチン接種対象者の12歳以上の80%が少なくとも1回のワクチン接種を受けたと、シアトル・キング郡公衆衛生局が発表しました。同局によると、18日の時点でキング郡では290万回以上の接種が行われています。キング郡の全人口は約230万人。
2021年7月19日(月)
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況 死者数は6,043人に
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
7月18日集計:
累計感染者数 461,847人(17日比+480)
累計入院者数 26,196人(17日比+125)
累計死者数 6,043人(16日比+1)
死亡率 1.3%
■ 旅行者数がパンデミック宣言以来最多の220万人以上に
今月18日に米国で空港のセキュリティを通過した人の数がパンデミック宣言以来最多の220万人以上になったことが、TSA (運輸保安局)のデータでわかりました。ニューヨーク・タイムズは、「落胆するようなコロナウイルスに関するニュースにもかかわらず、この夏の旅行意欲は依然として旺盛であることを示している」と報じています。
■ シアトル発のアラスカクルーズが運航を再開
シアトル発のアラスカクルーズが、7月19日に運航を再開しました。Maritime Executive によると、最初に出発したのはロイヤルカリビアンのクルーズで、今週にはセレブリティ・クルーズ、ホーランド・アメリカ、プリンセス・クルーズ、カーニバル・クルーズ、シルバーシー・クルーズが運航を再開します。また、8月にはノルウェージャン・クルーズも運航を開始します。アラスカクルーズは10月23日にシーズンを終了しますが、それまでに80以上のクルーズの運航が予定されています。なお、クルーズ会社はすべてCDC(疾病予防管理センター)による感染対策の実施を続けていますが、ワクチン接種に関する条件は各社に確認する必要があります。
■ 米国小児科学会、学校の安全を維持するためのガイダンスを発表
米国小児科学会(AAP)は、「学校計画に関するすべての政策検討は、生徒の安全と対面授業を維持するという目標から始めるべきだと強く提唱している」「パンデミックや学校の COVID-19 計画に関する決定には、科学やデータを活用することが重要」と述べ、学校の安全を維持するためのガイダンスを発表しました。このガイダンスでAAPは、ワクチン接種対象者全員が接種を完了すること、2歳以上の生徒ならびに教職員全員が学校でマスクを着用すること(医学的または発達上の理由で着用が禁止されている場合を除く)を推奨しています。
■ カナダ政府、ワクチン接種を完了した米国在住の米国市民と米国永住権保持者の入国を8月9日から許可
カナダ政府は19日、ワクチン接種を完了した米国在住の米国市民と米国永住権保持者の不要不急の目的による陸路・空路での入国を8月9日から許可すると発表しました。[もっと詳しく]
2021年7月18日(日)
■ デルタ変異株による感染者数が増加する中で安全に過ごすには
新型コロナウイルスのデルタ変異株による感染が拡大する中、公衆衛生の専門家や関係者は、「ワクチンは重症化や入院を防ぐ最善の手段。デルタ変異株による新規入院の97%以上は、ワクチンを接種していない人たちで、CDC(疾病予防管理センター)所長のロッシェル・ワレンスキー博士は、「ワクチンを接種していない人たちのパンデミック」と呼んでいます。ワシントン・ポストは、「屋外の大規模な集まりで、周囲の人がワクチン接種を完了しているかわからない場合は、マスクを着用するか距離を置くのが良い」「ワクチン接種を受けられない年齢の子どもを守るには、屋内では混雑した場所を避け、マスクを着用すること」などの対策を紹介しています。
■ 米国の感染に占めるデルタ変異株の割合が増加の一途
CDC によると、4月10日から2か月間にわたる変異株による感染に占めるデルタ変異株の割合が増加の一途となっています。4月10日時点では感染者数の1%を占めていただけでしたが、6月19日時点で31.1%を占めています。ワシントン州ではまだアルファ変異株の占める割合が52.2%と最大。
■ 米国在住者の48.6%がワクチン接種を完了
CDC によると、7月18日午前6時時点のデータは次のとおりです。
【1回目の接種を受けた人】
合計1億8603万8501人
全人口に占める割合 56%
12歳以上 65.5%
18歳以上 68.2%
65歳以上 89.1%
【予防接種を完了している人】
合計1億6123万2483人
全人口に占める割合 48.6%
12歳以上 56.8%
18歳以上 59.4%
65歳以上 79.5%
詳細は COVID-19 Vaccinations in the United States で確認できます。