新型コロナウイルスについて、ワシントン州の情報を中心に、アメリカの主なニュースを掲載しています。
2021年8月28日(土)
■ 州職員組合、ワクチン接種義務化の発効を阻止するための訴訟を起こす
KING5によると、ワシントン州の州職員組合 The Washington Federation of State Employees(WFSE)が、州と組合の間で交渉合意に至らなかったことから、ジェイ・インスリー州知事のワクチン接種義務化の発効を阻止するための訴訟をサーストン郡上級裁判所に起こしました。このワクチン義務化はほとんどの州職員、医療従事者、K-12 教職員に対し、10月18日までにワクチン接種を完了しなければ失職することになっています。
■ 全米オープンの観戦に予防接種証明書を義務付け
米国テニス協会は、ニューヨーク市長室がナショナル・テニス・センターのメインアリーナであるアーサー・アッシュ・スタジアムへの入場に予防接種の証明書を要求することを決定したと発表しました。これにより、8月30から始まる2週間の全米オープン期間中にスタジアムに入場する12歳以上のチケット保有者は少なくとも1回のワクチンを接種した証明書の提示が必要となります。全米オープンは、昨年は無観客で開催されましたが、今年は100%の収容率に戻ることになっています。全米オープンの公式サイトで詳細を確認できます。
■ オレゴン州の介護施設でのアウトブレイク ワクチン未接種の従業員が原因
オレゴン州の介護施設で7月5日に始まった新型コロナウイルスのアウトブレイクは、ワクチンを接種していない従業員が原因であることがわかったと、AP 通信が報じました。この施設では従業員105人が勤務し、101人が入居していますが、ワクチン接種を完了しているのは従業員の63%、入居者の82%のみとのことです。「オレゴン州保健局によると、オレゴン州では7月9日以降、新型コロナウイルスによる入院が990%増加している。多くの病院が緊急でない手術を中止し、病室ではなく廊下に収容されている患者もいる。州内のICUや病院のベッドの90%以上が使用中で、入院患者の圧倒的多数がワクチン未接種者である」。
2021年8月27日(金)
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
8月26日集計:
累計感染者数 550,988人(前日比+4299)
累計入院者数 30,483人(前日比+31)
累計死者数 6,507人(前日比+36)
死亡率 1.2%
■ カリフォルニア州マリン郡の小学校でアウトブレイク発生 ワクチン未接種の教師が原因
カリフォルニア州マリン郡で、ワクチン接種を受けていない小学校教師が、咳・発熱・頭痛などの新型コロナウイルスの症状があったにも関わらず出勤し、担任しているクラスの生徒の半数とその家族の感染を引き起こしたことが明らかになったと、CDC(疾病予防管理センター)が発表しました。CDC の報告書によると、この教師は当初、アレルギーによる症状と説明していましたが、新型コロナウイルス検査で陽性判定が出たと報告したため、マリン郡公衆衛生局は3日後の5月26日に調査を開始し、担任している学級の生徒24人のうち12人とその家族など関係者14人の、計26名の感染を確認しました。この教師は、この小学校でワクチンを接種していない2人の職員のうちの1人でした。また、屋内でのマスク着用が義務付けられているにも関わらず、この教師はマスクを外して生徒に音読することがあったことがわかっています。このアウトブレイクの発生時点でマリン郡は接種対象者の72%がワクチン接種を完了している状態であることから、専門家は「今回の流行が地域社会に与える影響は限定的」と結論づけています。
■ フロリダ州の判事「マスク着用義務を禁止する知事の命令は違憲」
AP 通信によると、フロリダ州のレオン郡巡回裁判所の判事は「学区が子どもにマスク着用を義務付けることを禁止するデサンティス知事の行政命令は違憲であり、施行することはできない」と主張した保護者の意見に同意し、知事の行政命令は権限を逸脱しているとしました。知事の行政命令では子供が学校でマスクを着用するかどうかは保護者だけに決定権があるとしていました。
2021年8月26日(木)
■ ワシントン州保健局、新型コロナの治療・予防目的の抗寄生虫薬イベルメクチン使用に警鐘
ワシントン州保健局は、CDC(疾病対策センター)が26日に発表したヘルス・アラート・ネットワークによる勧告を受けて、抗寄生虫薬イベルメクチン(Ivermectin)を新型コロナウイルス(COVID-19)の予防・治療に使用しないよう、医師や住民に呼びかけました。[もっと詳しく]
■ シアトル地域のアリーナ&スタジアム 屋内の公共スペースでマスク着用を再び義務化
感染力の強いデルタ型変異株による感染者を含む、新規感染者が急増していることから、ワシントン州では8月23日から屋内の公共スペースでのマスク着用が再び義務化されました。これを受けて、シアトル地域のスポーツスタジアムやアリーナでは、感染対策が強化されています。[もっと詳しく]
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
8月25日集計:
累計感染者数 546,721人(前日比+3862)
累計入院者数 30,452人(前日比+245)
累計死者数 6,471人(前日比+23)
死亡率 1.2%
■ CDC「新型コロナウイルスのワクチンはインフルエンザワクチンと一緒に接種しても良い」
CDC(疾病予防管理センター)は26日、2021-2022年のインフルエンザワクチン推奨の更新を発表しました。新型コロナウイルスのワクチンはインフルエンザワクチンと一緒に接種しても良いとのことです。「生後6ヶ月以上の人は、この秋にインフルエンザのワクチンを接種しましょう」と呼びかけています。詳細は CDC の公式サイト参照。
■ イリノイ州知事、屋内の公共スペースでのマスク着用を義務化
Today, I'm announcing a series of additional vaccine requirements aimed at protecting our most vulnerable residents, unvaccinated children and their families, and the ability of hospital systems to handle the #DeltaVariant surge in Illinois. pic.twitter.com/2UNxgcPNEo
— Governor JB Pritzker (@GovPritzker) August 26, 2021
イリノイ州のプリツカ知事は26日、屋内の公共スペースでのマスク着用を8月30日から義務化すると発表しました。対象となるのは2歳以上。また、特定の教員、生徒、ヘルスケア労働者に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付けました。米国ではデルタ型変異株による感染拡大が続いており、屋内でのマスク着用を義務化する州が増えています。
2021年8月25日(水)
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
8月24日集計:
累計感染者数 542,878人(前日比+3054)
累計入院者数 30,207人(前日比+63)
累計死者数 6,448人(前日比+31)
死亡率 1.2%
■ ビクトリア・クリッパー、9月17日に運航再開
FRS Clipperは、シアトルとカナダのブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアを結ぶ高速フェリーサービス 『ビクトリア・クリッパー』 の運航を2021年9月17日に再開すると発表しました。KING5によると、運航は週4日で、感謝祭とクリスマスの休暇前後に便数が追加されます。予約受付は9月6日開始。
■ モデルナ、ワクチンの正式承認申請を完了
モデルナ社は25日、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンの FDA(食品医薬品局)への正式承認申請を完了したと発表しました。同社のプレスリリースによると、このプロセスは今年6月に始められ、同社史上初の生物製剤承認申請(BLA)のためにデータを提出してきました。これは、18歳以上の人を対象としています。同社によると、同社のCOVID-19ワクチンは2回目の投与から6ヶ月後まで93%の持続的な有効性を示しているとのことです。
■ デルタ航空、ワクチン未接種の従業員に毎月200ドルを追加請求
デルタ航空は、会社の健康保険に加入している従業員が新型コロナウイルス(COVID-19)の予防接種を受けなかった場合、毎月200ドルを追加請求する方針を発表しました。同社によると、新型コロナウイルスによる平均的な入院費用の航空会社負担が5万ドルに上るため、追加請求が必要であると判断したとのことです。また、同社はワクチン未接種の従業員に対し、デルタ航空の屋内環境でマスクを着用すること、感染した場合の給与保護を9月30日に停止すること、9月12日から新型コロナウイルス検査を毎週実施することを発表しました。検査費用は同社が負担するとのことです。25日付のニュースリリースによると、同社の従業員の75%がワクチン接種を完了しています。ワクチン接種を完了した従業員がブレイクスルー感染した場合、9月30日以後も給与保護を受けられます。
■ シアトル公立学区、給食時間の感染対策を調整
シアトル公立学区の学校の約4分の1が大型テントを購入し、一部の生徒は感染を抑制するため屋外で昼食をとることができるようになったと、シアトル公立学区が発表しました。KING5によると、保護者たちは9月1日に1年生から12年生が対面授業を再開する際、すべての学校で屋外での食事を標準にするよう学区に求める請願書を回覧しています。シアトル公立学区の25日付のニュースリリースによると、朝食と昼食は生徒全員に無償で提供され、給食の体制は各学校の構造に合わせ、教室、屋外のテント、ジム、共有スペースなどの使用を含めた計画を立てています。
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
We're also pleased to welcome Dr. Steve Mitchell, Medical Director for Emergency Services at Harborview Medical Center. @UWMedicine @harborviewmc
Hospitals throughout the state are at highest levels of occupancy we've ever seen. Hospital resources are stretched to the limit. pic.twitter.com/1CPUXxI6wD
— WA Dept. of Health (@WADeptHealth) August 25, 2021
25日午前に行われた記者会見で、ワシントン州保健局のウマー・シャー長官は、新型コロナウイルスによる入院患者数が18~19日ごとに倍増していると発表しました。また、UW Medicine とハーバービュー・メディカル・センターの救急サービスディレクター、スティーブ・ミッチェル博士によると、州内の病院はこれまでにないほどの高い稼働率となっており、病院のリソースは限界に達しています。ワシントン州での過去30日間の新規入院者数は1100人で、現時点でハーバービュー・メディカル・センターが受け入れられる人数の2倍にあたる1463人が入院中。2月1日から8月3日の間に入院した患者の94.5%がワクチンの接種を受けていない人であることがわかっています。
■ シアトル公立図書館、9月からほぼすべての図書館を再開
シアトル公立図書館が、9月からほぼすべての図書館を再開すると発表しました。また、9月1日にはほぼすべての図書館の開館日が増え、開館時間も延長されます。なお、館内ではマスクの着用が必要です。
■ ディズニークルーズライン、バハマ行きのクルーズ乗船は予防接種が必須
ディズニークルーズラインが、バハマ行きのクルーズ乗船に新型コロナウイルスの予防接種を完了していることが条件となると発表しました。対象となるのは、12歳以上の乗客全員で、2021年9月3日から2021年11月1日までのバハマへのクルーズが Disney Castaway Cay などのプライベートの島を含むバハマの港への入港許可を受けるために必要となります。この場合の予防接種を完了している状態(fully vaccinated)とは、必要な新型コロナウイルスのワクチン接種を受けてから14日以上が経過したことになります。
2021年8月24日(火)
■ 感染者の増加で対面授業中止やハイブリッドモデルに切り替え
ワシントン州西部ではまだ新学期が始まっていませんが、米国ですでに新学期が始まって数週間が経過した地域では、対面授業を中止したり、ハイブリッドモデルに切り替えたりする学区が増えています。AP通信によると、12以上の州で、80以上の学区やチャーターネットワークが、少なくとも1つの学校全体で対面授業を中止または延期し、また、学年全体を休校にしたり、生徒の半数をハイブリッドに移行して自宅待機にしたところもあります。その多くは都市部から遠い地域の小さな学区です。ジョージア州では、マスク着用義務のないまま学年が始まった20以上の地区で対面式の授業が中止となりました。一例として、ジョージア州のジョンソン郡学区は1050人の在校生のうち40%が隔離している状態にあることから、先週から9月13日までオンラインでの授業に切り替えています。同州では過去2週間に生徒の100人に一人以上が新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けています。
■ COVID-19対策には検査が欠かせない!市販の検査薬で陽性判定の場合はワシントン州に報告を
ワシントン州では、現在の感染状況を把握し、病気の蔓延を防ぐため、ワクチン接種の有無に関わらず、誰でも検査を受けることが重要とされています。しかし、デルタ型変異株が主流となって感染が再び広がっている今、症状が出た時やその他の理由で検査が必要になった時に検査所で長い列に並んだり、医療機関を受診したりすることを避け、市販の家庭用検査キット(over-the-counter, at-home tests)を利用する人が増えています。そこで、ワシントン州保健局は、ウイルスが広がっている地域や広がり方を把握し、感染拡大を抑えるためのリソースを割り当てるため、Washington 211と提携して運営しているホットラインに陽性判定の報告をするよう呼びかけています。[もっと詳しく]
■ マリナーズ、T-Mobile Park 内の屋内の公共スペースでマスク着用を再び義務化
ワシントン州で屋内の公共スペースでのマスク着用が再び義務化されたことから、シアトル・マリナーズは本拠地 T-Mobile Park 内のすべての屋内エリアで、5歳以上の人はマスクを着用する必要があると発表しました。[もっと詳しく]
2021年8月23日(月)
■ ワシントン州の新型コロナウイルス流行状況
ワシントン州保健局が新型コロナウイルスの流行状況を発表しました。詳細は COVID-19 Data Dashboard で確認できます。
8月22日集計:
累計感染者数 536,814人(前日比+2101)
累計入院者数 29,996人(前日比+505)
累計死者数 6,383人(20日比+27)
死亡率 1.2%
■ ワシントン州、屋内の公共スペースでのマスク着用を再び義務化
ワシントン州で、ワクチン接種の有無にかかわらず屋内の公共スペースでのマスク着用が8月23日から再び義務化されました。[もっと詳しく]
■ FDA、ファイザー/ビオンテックの新型コロナウイルスのワクチンを正式承認
Today, FDA approved the first COVID-19 vaccine for the prevention of #COVID19 disease in individuals 16 years of age and older. https://t.co/iOqsxXV1fj
— U.S. FDA (@US_FDA) August 23, 2021
FDA(食品医薬品局)は、ファイザー/ビオンテックの新型コロナウイルスのワクチンを正式に承認したと発表しました。FDAは昨年12月11日にファイザー/ビオンテックのワクチンの緊急使用許可(EUA: emergency use authorization)を出していましたが、今回の正式承認でワクチン接種を受ける人がさらに増え、感染拡大の抑制につながることが期待されます。[もっと詳しく]
2021年8月22日(日)
■ 新たに7人が新型コロナウイルス感染症で死亡
ワシントン州保健局によると、21日(土)に新たに7人が新型コロナウイルス感染症で死亡しました。現時点で死者は1857人、累計感染者数は7万595人、累計入院者数は6358人。
■ 米国、18歳以上の初回接種率が73%に
CDC によると、8月22日午前6時時点のデータは次のとおりです。1週間前の72%から1%増加しています。
【1回目の接種を受けた人】
合計2億142万5785人
全人口に占める割合 60.7%
12歳以上 71%
18歳以上 73%
65歳以上 91.4%
【予防接種を完了した人】
合計1億7082万1621人
全人口に占める割合 51.5%
12歳以上 60.2%
18歳以上 62.4%
65歳以上 81.2%
詳細は COVID-19 Vaccinations in the United States で確認できます。