ワシントン州保健局は4日、ワシントン州最初のオミクロン株感染者が確認されたと発表しました。
ニュースリリースによると、ワシントン州保健局と UW Medicine Virology Lab は共同で、サーストン郡、ピアス郡、キング郡でオミクロン株による感染者を計3名確認しました。
患者の内訳:
– サーストン郡の30代の男性
– ピアース郡の20代の男性
– キング郡の20代の女性
確認されたのは4日の日中で、患者に情報が伝えられている途中のため、患者の状態の詳細はわかっていません。
検体は11月29日から12月1日の間に採取され、州内の研究機関で確認されました。
現時点では調査の初期段階であり、ワシントン州保健局はこれらの症例が相互に関係しているとは考えていませんが、患者の渡航歴は不明です。
ワシントン州保健局は、「現時点では、オミクロン変異株に関する臨床的な情報はほとんどない。研究者たちは、詳細を明確にしようと努力しているが、監視活動を強化したおかげで、ワシントン州では短時間で発見された。検査室の専門家は、PCR検査とゲノム配列決定により、オミクロンを特定しようとしている。また、州は、新規および既存の変異株に関連する遺伝子マーカーを検出するため、研究室のキャパシティを引き上げている」と説明しています。
現時点で、渡航歴がある人や、感染が確認された人の濃厚接触者のゲノム配列の決定が優先されています。また、オミクロンに感染したり、オミクロンを広げるリスクが高い人を対象に、感染者の調査と接触者の追跡が優先されています。また、オミクロンが確認された国や州に渡航したことがある人や、濃厚接触者と特定された人は、優先的に調査が行われています。
ウメア・シャー保健局長官は、「ワシントン州でもオミクロンが確認されるのは時間の問題であることはわかっていたので、この知らせを予想していました」と述べています。
「我々は、どのような変異株からも最大限の保護を受けるために、できるだけ早くワクチンを接種し、ブースターを受けることを強く勧めます」
新規および既存の変異株から身を守り、周囲の人を守る最善の方策は、ワクチン接種の完了、ブースター接種であることが繰り替えされています。これは、新型コロナウイルスによる重症化のリスクが高い、慢性疾患を持つ子どもや大人にとって、特に重要です。
「オミクロンのように変異が激しいウイルスであっても、パンデミックの振り出しに戻ることはありません」と、シアトル・キング郡公衆衛生局のジェフ・ドゥーチン博士は述べています。
「オミクロンは、我々が対応しなければならない新たな課題をもたらすかもしれません。しかし、パンデミックの初期に比べれば、COVID-19についての知識は格段に増えており、対応する準備も改善しています。複数の対策が連携してリスクを最大限に低減することがわかっており、デルタやオミクロンがこの地域で主流となった場合にも、複数の対策を続ける状態が続くでしょう」
また、ドゥーチン博士は、現在行っている対策に改善の余地がある場合は、今がその改善を行う良いチャンスだと説明しています。特に、接種の対象となっている人はワクチン接種とブースター接種を受け、室内では質の良いマスクを着用し、室内の空気環境を改善し、他のCOVID-19予防策と合わせて、屋内では混雑を避けるようにすることが挙げられています。
ワシントン大学のウイルス学研究室がこれまでに検査を行った検体は約380万個にのぼります。
シアトルやベルビューのあるキング郡のコンスタンティン行政長官は、オミクロン株感染者が郡内で確認されたことについて声明を出し、新型コロナウイルス対策の基本は変わらず、接種可能になったらすぐにワクチン接種を受けるようにと呼びかけています。