シアトルのブルース・ハレル市長は31日、市のホームレス対策計画 『One Seattle Homelessness Action Plan』 と、テントと RV のホームレスキャンプの所在地と規模を掲載したダッシュボードの開設を発表しました。
ニュースリリースによると、これは、ホームレス問題に対する市政のアプローチの詳細を公開するインタラクティブな枠組みで、これまで収集・公表されてこなかった新しいデータを一般に提供するもの。
また、シアトル市は、グリーン・レイク地域にアパートを確保したことを発表しました。このアパートは、ホームレス状態にある70人の恒久的な住居として利用される予定です。
「何十年もかけて作られた問題を一夜で解決することはできないが、住居がなく歩道や公園で苦しんでいる人々がいる現状を打破しなければならない。緊急性と思いやりをもって行動することで、私たちは危機対応から安定と持続可能性へと移行することができ、そうするつもりだ」と、ハレル市長は述べました。
「シアトル市民は、計画と進捗状況を見る権利がある。新しいレベルの透明性を備えた『One Seattle Homelessness Action Plan』は、有益で重要なデータを公開し、市がこの危機に対してどのように前進しているか、現在そして長期的なロードマップを提供するよう設計されている」。
市のホームレス対策計画 『One Seattle Homelessness Action Plan』 には、キング郡地域ホームレス支援局(KCRHA)に総予算の約70%に相当する1億1800万ドルを提供し、地域アプローチを推進することや、ホームレス状態の人々のキャンプ地の調査・検査・検証を行い、市内全域の地域ごとの野営地の集中度を示す地図を一般に公開すること、年末までに2000戸のシェルターと恒久的な住宅を特定すること、手頃な価格の住宅をより早く建設するための許可の承認に1年の期限を設け、住宅生産を増加させること、官民慈善パートナーシップの構築などが含まれています。
2022年5月現在、ホームレス状態の人たちが使用しているテントの数は763個、RV は225台。その多くがダウンタウンとソードーに集まっていますが、市のさまざまな地域にテントや RV で生活している人がいることがわかります。
市は入居可能な住宅の建設も進めており、建設中の住居は506軒、利用可能な住居は553軒、建設準備中の住居は241軒となっています。