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子どもの窓からの転落 アメリカでは年間3500~5000件発生

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シアトルのハーバービュー・メディカル・センターが、子どもの窓からの転落を防止するよう呼びかけています。

同センターによると、アメリカでは年間3500人から5000人の子どもが窓から転落する事故が発生しており、同センターにも年間40人から50人の子どもが窓から転落したために搬送されています。

統計によると、窓から転落して入院した子どもで集中治療室での治療が必要となる子どもは3分の1、何らかの障害を抱えることになる子どもは4人に1人。また、深刻な頭部外傷、顔の骨折、首や腹部のけが、腕や脚の骨折などもあり、コンクリートの上に落下した子どもは重傷を負う可能性が高くなります。

ほとんどの転落事故は子どもの自宅で発生し、70%以上は冷房や換気のために窓を開けなければならなくなる春から夏にかけて発生しています。国勢調査局によると、2015年の時点でシアトルの賃貸住宅5軒のうち4軒にエアコンディショニング(AC)が付いていませんでした。また、転落事故は一戸建てでもアパートでも、都会でも郊外でも起きています。

子どもの窓からの落下を防ぐためにできること:

  • 窓のスクリーン(網戸)は子供が窓から落ちるのを防ぐものではない。網戸は誤った安心感を与えるため、落下リスクの一因となりうる。網戸は、火災が起きた際に安全のために外れるように設計されており、幼児の体重で簡単に取れてしまう。
  • 子供が遊ぶ部屋では、なるべく窓を閉める。上下に開く窓の場合、下の窓ではなく上の窓を開ける。
  • 全開にしなければならないタイプの窓の場合は、市販の窓枠用転落防止ガードを取り付けて、子供が落下しないようにできる。こうした窓枠用転落防止ガードはわずか20ドルでも購入でき、火災発生時に逃げ出せるように開くことができるように設計されている。ハードウェアストアに特別注文できるほか、インターネットでも購入できる。
  • 他のタイプの窓では、水平方向にスライドして開く窓に安価な窓止めを取り付けて、4インチ以上開かないようにすることができる。これにより子どもの転落を防ぐことができる。
  • ベッド、椅子、テーブル、その他の家具を窓から離して移動することで、小さな子供が敷居によじ登るのを防ぐことができる。子供が窓枠に座ったり、窓枠から家具に飛び乗ったりするのを許可しないこと。
  • 転落した時の衝撃を和らげるため、低木、樹皮、または草を窓の下に置くことを検討すること。着地面の状態は、転落によるけがの程度に大きく影響する。セメント以外なら何でも良い。
  • 新築住宅は窓からの転落を防ぐ安全基準を満たすべきである。窓の安全基準を満たしているかどうか、コントラクターや家主と確認すること。



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