アメリカでアパートの毎月の平均家賃が過去1年間で全国的に13%上昇し、少なくとも2年間で最も高い伸び率となったことが、不動産サービスのレッドフィン(本社:シアトル)のレポートでわかりました。
全米の平均家賃は1858ドルで、2020年10月から12.5%上昇しています。中でも、フロリダ州、ワシントン州、オレゴン州、テキサス州、ニューヨーク州の都市圏は30%を超える上昇率となりました。
【家賃が急上昇した都市圏トップ10】
ウエストパームビーチ(フロリダ) 36%
フォートローダーデール(フロリダ) 36%
マイアミ(フロリダ) 36%
シアトル(ワシントン) 32%
ジャクソンビル(フロリダ) 32%
ポートランド(オレゴン) 31%
オースティン(テキサス) 31%
ニューアーク(ニュージャージー) 31%
ナッソー郡(ニューヨーク) 31%
ニューヨーク(ニューヨーク) 31%
家賃が下がったのは、ミズーリ州セントルイスのみでした(-4%)。
最も平均家賃が高いのはニューヨーク州のニューヨークとナッソー郡、ニュージャージー州のニューブランズウィックとニューアークで、それぞれ3665ドル。ワシントン州シアトルの平均家賃は昨年から32.3%上昇し、3012ドルとなっています。
また、住宅購入者の毎月の住宅ローン支払額の中央値は、2020年10月から16.9%上昇し、1533ドルとなりました。住宅購入者の住宅ローン支払額は前月から3.2%増加しており、これは今年4月以降で最大であり、2019年の同時期の増加の2倍以上となりました。
最も住宅ローン支払額が高いのはカリフォルニア州サンフランシスコで、6365ドル。ワシントン州シアトルの住宅ローン支払額は昨年から17.7%上昇し、2930ドルとなっています。
レッドフィンによると、住宅ローン支払額と家賃の伸び率は収束していましたが、住宅ローン金利と住宅価格の上昇により、9月から10月にかけて住宅ローン支払額の伸びが加速しました。家賃の前月比0.4%の上昇は8ヶ月ぶりの小ささで、これは単なる季節的な減速かもしれませんし、賃貸人にとっての潜在的な救済を示唆するものかもしれません。