新型コロナウイルス感染症対策で昨年3月13日から休館しているシアトル・アジア美術館が、5月8日（土）に再開します。
シアトル・アジア美術館 正面入口
©Tim Griffith
昨年一時的に再開した時と同様、当初は金曜から日曜の午前10時から午後5時まで開館し、入館希望者は日時を指定したチケット（timed tickets）をオンラインで事前購入する必要があります。チケットの販売は4月29日（木）に始まります。
シアトル美術館会員は、5月7日（金）から無料で入館できますが、入場する人数を制限するため、4月15日（木）以降にオンラインでチケットを入手する必要があります。
常設展『Boundless: Stories of Asian Art』
シアトル・アジア美術館は約2年に及んだ大改築を終えて2020年2月に再オープンしてからパンデミックの発生により1カ月で休館となったため、常設展 『Boundless: Stories of Asian Art』 に加え、特別展『Be/longing: Contemporary Asian Art』、シアトル出身でニューヨーク在住の作家 Kenzan Tsutakawa-Chinn による 『Gather』 などの展示が継続されます。
シアトル・アジア美術館の新型コロナウイルス感染症対策
- 各所に一方通行の表示を設置
- タッチスクリーン機器は一時停止または仕様変更
- Color in Clay のデジタル・インタラクティブ展示はスライドショーに変更
- The Asian Paintings Conservation Center は閉鎖（モニターで作業の映像を提供）
- ミュージアムショップはチケット購入者のみ入店可
- The Education Studio、Community Gallery、Chen Community Meeting Room、McCaw Foundation Library は閉鎖
来館時に介助が必要な場合は、事前の手配が必要になる可能性があるため、顧客サービス（customerservice@seattleartmuseum）に事前に必ず相談するよう呼びかけています。
ダウンタウンにあるシアトル美術館、SAM Shop、SAM Gallery は3月5日に再開しました。TASTE Café とオリンピック彫刻公園の PACCAR パビリオンは、追って通知があるまで休館となります。
その他の安全対策は公式サイトで確認できます。
シアトル・アジア美術館の歴史
シアトル・アジア美術館は、1933年にボランティア・パークに完成したアールデコ様式の建物で開館したシアトル美術館が1991年にダウンタウンに完成した建物に移転した後、1994年に開館しました。
所蔵する美術品は2万4千点以上。二河白道図（一幅：絹本著色：13世紀：鎌倉時代）、竹林春秋図（六曲一双屏風：紙本金地著色15世紀：室町時代）、鹿下絵和歌巻（一巻：紙本金銀墨書：1610年代：桃山―江戸時代：本阿弥光悦書・俵屋宗達画）、烏図（六曲一双屏風：紙本金地墨画：17世紀前半：江戸時代）なども所蔵している、アメリカにある数少ないアジア美術専門の美術館の一つです。
ボランティア・パークはシアトルの総合公園計画を作成したオルムステッド兄弟の設計で造られた市営公園。シアトル・アジア美術館の建物とともに米国国家歴史登録材に指定されています。
シアトル・アジア美術館
Seattle Asian Art Museum
1400 East Prospect Street, Seattle
inspire.site.seattleartmuseum.org
