ワシントン州のインスリー知事は19日の会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を最小限に抑えながら、より多くの郡が迅速に再開できるよう、基準を拡大すると発表しました。
拡大された基準では、14日間にわたり住民10万人あたりの新たな感染者が10人未満となった場合にフェーズ2への移行を申請する資格があります。
これにより、ワシントン州にある39郡のうち、さらに少なくとも10郡がワシントン州保健局への申請を通じて許可を得られればフェーズ2に移行できる可能性があります。また、営業を再開できる企業の数が大幅に増える可能性もあります。
新たにフェーズ2に移行できる可能性がある郡
スポケーン(Spokane)
アダムス(Adams)
メイソン(Mason)
サーストン(Thurston)
ルイス(Lewis)
クラーク(Clark)
クララム(Clallam)
キットサップ(Kitsap)
アイランド(Island)
サンファン(San Juan)
フェーズ2への移行がすでに許可されている郡
アソーティン(Asotin)
コロンビア(Columbia)
ガーフィールド(Garfield)
リンカーン(Lincoln)
フェリー(Ferry)
ペンド・オレイル(Pend Oreille)
スカマニア(Skamania)
スティーブンズ(Stevens)
ワーキアクム(Wahkiakum)
ウィットマン(Whitman)
※人口75,000人未満で、新型コロナウイルスの新たな感染者が3週間にわたり報告されていない9郡です。
フェーズ1で許可されている主な事柄
- レストランのテイクアウト・宅配・ドライブスルーでの営業
- ドライブイン式の礼拝(一世帯につき車一台に制限)
- 自動車・RV・Boat・ORV の販売
- カーウォッシュ
- 小売業の店外での商品の受け渡し(curbside pickup)
- ランドスケーピング
- 必要不可欠の移動(旅行)、この経済活動再開の第1段階に関わる不要不急の移動(旅行)
- 釣りやゴルフ、州立公園の利用(日帰りのみ)
- 緊急でない手術や歯科治療
フェーズ2で許可される主な事柄
- ハイリスクの人は自宅待機を継続
- 1週間あたり5人以下であれば同居していない人との集まり
- キャンプを含むすべてのアウトドアのレクリエーション
- 不要不急の旅行は近所のみに制限
- 感染防止対策を講じた新規の建設工事、小売営業の再開
- レストランは稼働率50%、5人以上のテーブルを使用しない形での店内の飲食の再開
- ヘアサロン、ネイルサロン、理髪店の営業再開
- 製造業、営業再開
- ハウスクリーニングやナニーなどの民家でのサービス
- 不動産業
- 企業のオフィス勤務 ※在宅勤務を引き続き強く奨励
- グルーミングなどのペットケアサービス
なお、ワシントン州では自宅待機命令は5月31日まで延長されており、社会的距離の維持などの対策が前提となっています。
また、ワシントン州政府は現時点でフェーズ3に移行できる状況にはないと判断しており、フェーズ2以降の目途は立っていません。
フェーズ3で許可される主な事柄
- ハイリスクの人は自宅待機を継続
- 50人以下の集まりは、スポーツを含めて再開
- プールなどのレジャー施設は稼働率50%で再開
- レストランは稼働率75%、バーは稼働率25%、ジムや映画館は稼働率50%で営業再開
- 小売店、図書館、博物館・美術館の再開
- 政府の建物の一般開放
- 不要不急の旅行の許可
フェーズ4で許可される主な事柄
- ハイリスクの人の公共の場への外出 ※社会的距離の維持が必須
- すべてのレクリエーション
- 50人以上の集会の許可 ※社会的距離の維持が必須
- バー、レストラン、ナイトクラブやコンサート会場など娯楽施設は稼働率100%で営業再開
- 職場の再開 ※物理的な距離の維持と衛生対策が必要
- 不要不急の旅行の許可