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セールスフォースのタブロー買収 西海岸のテクノロジーハブ化を加速!?

今月10日、顧客情報管理(CRM)大手のセールスフォース(本社:サンフランシスコ)がデータ分析ツール大手のタブロー(本社:シアトル)を157億ドル(約1兆7000億円)の全株式交換方式で取得することで合意したと発表し、テクノロジー業界を驚かせましたが、テクノロジー業界のニュース専門サイト、GeekWire は、この買収を「西海岸のテクノロジー "メガロポリス" にとって決定的な瞬間」と報じています。

シアトル・タイムズによると、この買収はワシントン州に本社を置く企業では過去2番目の規模。タブローの社員数は3月31日時点で4,286人で、その約半数がシアトルで勤務しています。また、セールスフォースはシアトルに設置しているオフィスで1,000人の社員を雇用していますが、買収完了後もタブローを別ブランドとして維持し、タブローの社長兼 CEO のアダム・セリプスキー氏が、引き続きシアトルから運営すると発表しました。

テクノロジー業界のニュース専門サイト、GeekWire は、この買収を「西海岸のテクノロジー "メガロポリス" にとって決定的な瞬間」と報じています。また、「同社の共同 CEO のマーク・ベニオフ氏はタブローの買収の結果、シアトルが同社の「第2本社」(HQ2)となるだろうと宣言した際、より大きな野心があることを示唆した」「第2本社を設置する都市探しで「HQ2」という言葉を作ったのはアマゾンだったが、今回の動きは西海岸がサンフランシスコからシリコンバレー、シアトルを含む巨大なテクノロジーハブにますます発展しつつあることの最新の兆候」と分析しています。

また、GeekWire のジョン・クック氏はポッドキャストで、シアトルに本社がなくなることを懸念する意見を支持しておらず、「ベニオフ氏の言葉を信じるとすれば、シアトルでの同社の存在がさらに大きくなることで影響があると考えられるのは、住宅や交通など既存の問題が悪化すること」と述べました。これについてはシアトル・タイムズも言及していますが、ベニオフ氏がサンフランシスコの社会問題の解決に取り組んでいることから、シアトルでも同様の活動に同社が関わることが期待されます。



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