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シアトル交通局、ライドシェア用のローディング・ゾーンの設置を検討

「前を走っていた車がいきなり停車したと思ったら、ライドシェアの利用客を乗せるためだった」「ライドシェアを呼んだら、道路の真ん中で停車され、乗るまでに危ない思いをした」

ライドシェアが導入されてから、そんな経験をした人も少なくないはず。シアトル市では、ライドシェアのドライバーが車の流れを止めたり、利用客が危ない思いをすることを問題視し、ライドシェア用のローディング・ゾーン(loading zone:乗降ゾーン)の設置を検討しています。

KOMO によると、ワシントン大学がシアトルの交通局、Uber、Lyft、周辺企業などと協力してサウス・レイク・ユニオンで行った試験運用では、Boren Avenue North に2ヶ所のローディング・ゾーンとジオフェンシング(geofencing:地図上にバーチャルなフェンスを表示すること)が6週間にわたり設置され、利用客とライドシェア車両の行動データが収集されました。

その結果、ローディング・ゾーンとジオフェンシングに従うドライバーの増加、ドライバーが利用客の乗降のために停車する時間の減少、ローディング・ゾーンの設置により利用客の満足度の増加などの効果が見られたことから、現時点ではこのローディング・ゾーンは引き続き利用されており、今後は人気の高いナイトスポットやスタジアムの近くなどに追加していくことが検討されています。

一方、シアトル市議会は、Uber や Lyft などのライドシェアサービス企業、Postmates や Caviar など食事の配達サービス企業など、独立契約者(independent contractor)に依存している企業を規制するかどうかについて話し合うフォーラムを開始しています。KING5によると、収入を勤務時間で割ると時給が最低賃金を下回ってしまうという問題があることなどが問題視されており、労働者の権利保護団体 Working Washington は、チップを含めない最低賃金の設定や給付金の説明を求めています。



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