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シアトルの大気汚染 山火事の煙で世界ワースト1位に 2022年9月以来最悪レベル

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カスケード山脈で続いている複数の山火事の煙が広がり、ワシントン州西部で大気の質が悪い状況が続いています。

10月に入ってからも乾燥した状態が続いており、19日にはさらに悪化して世界の主要都市の大気汚染レベルをランキングする IQAir で世界ワースト1位になりました。同日午後8時40分を過ぎた時点では、258まで悪化しています。

山火事の煙の影響

北米大陸の西海岸では、AQI が177に達したオレゴン州ポートランドが世界ワースト4位、カナダのバンクーバーB.C.は117で世界ワースト19位となっています(19日午後8時40分時点)。

山火事の煙の影響

シアトルのバラード地域 10月19日撮影
© Izumi

ナショナル・ウェザー・サービスによると、シアトル大都市圏のキング郡・スノホミッシュ郡・ピアス郡をはじめ、アイランド郡、ジェファーソン郡、キットサップ郡、サンファン郡、スカジット郡、ワトコム郡を含む広い地域に、19日午前10時52分から20日にかけて大気質アラート(Air Quality Alert)が出されています

このため、敏感な人は特に、屋外での活動時間を制限し、激しい運動は避け、屋内では軽い運動をするように呼びかけられています。

なお、低気圧の到来にともない、金曜日から週末にかけて天候が大きく変化し、気温が下がり、雨の多い天候がもたらされることが予想されています。金曜と土曜には、秋にありがちな雨をともなう強風が沿岸部を中心に吹き、土曜日は山間部の標高4000フィート付近まで雪が降る見込みです。また、日曜の夜から月曜の朝にかけて、より多くの雨を降らせる2つ目の低気圧の影響を受けることが予想されます。

AQI(エーキューアイ)とは、Air Quality Index の頭文字を取ったもので、大気の質を表す指数のこと。

値は0から500まであり、数字が大きくなればなるほど大気の質が悪いことを意味しますが、6段階に分かれており、151以上は誰にとっても有害となります。

各段階には特定の色も決められています。この色を使うことで、その地域の空気の質が不健康なレベルに達しているかどうかを簡単に判断できます。

ワシントン州保健局は、大気中に山火事の煙が観測された場合、屋外での活動を最低限にすること、窓やドアを閉めておくこと、可能な限り屋内に留まること、自宅の中で空気を清浄する部屋(clean room:クリーン・ルーム)を決め、その大きさに合ったポータブルの HEPA 空気清浄機(air purifier)を使用することなどを推奨しています。

更新:2022年10月20日 大気質アラートについての情報を追加しました。

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