毎日と言っていいほどニュースにもなる、シアトル地域の物価の高さ。2023年になっても上昇は止まらず、食品の買い物やガソリン給油、外食などといった生活のさまざまな場面で、あらゆる商品が値上がりしていることを実感する人も多いのではないでしょうか。
米国労働統計局が12日に発表した最新の「消費者物価指数(CPI-U)」の報告書で、シアトル~タコマ~ベルビュー地域の物価は2022年12月までの12ヶ月間で8.4%上昇したことがわかりました。
これは、全米23の都市圏で比較すると、フロリダ州マイアミ~フォートローダーデール~ウエストパームビーチ(9.9%)、アリゾナ州フェニックス~メサ~スコッツデール(9.5%)に次いで3番目の上昇率です。
シアトル~タコマ~ベルビュー地域の消費者物価指数だけを見てみると、その主な原因は、住宅、食品、燃料・エネルギーの物価の上昇であることがわかります。2022年12月までの12ヶ月間で、食品は11.3%、燃料・エネルギーは主にガソリン価格の上昇により5.7%、それぞれ上昇しました。また、食品とエネルギーを除いた全品目の消費者物価指数は、1年間で8.1%上昇しています。また、家庭外での食料品の価格は15.0%上昇しました。
食品においては、シリアルおよびベーカリー製品の価格上昇(3.2%)は、肉、鶏肉、魚、卵の価格低下(2.1%減)で一部相殺されていることが指摘されています。しかし、卵の価格は値上がりしていることは周知のとおりで、米国労働統計局の報告によると、Grade AのLarge の卵12個の価格は4.25ドルと、2021年12月の1.79ドルの2倍以上となっています。
詳細は労働統計局の公式サイトで確認できます。