今年2月は大雪による影響を受けたシアトル地域の不動産市場ですが、3月は登録物件数が増加するなど、春から秋のピークシーズンに向けて好調な滑り出しとなっています。
Northwest Multiple Listing Service の最新の報告によると、3月は新規登録物件数と販売件数のいずれも増加。一戸建ておよびコンドミニアムの登録物件数は12,017件で、昨年同期と比較すると36%の大幅増となっており、ピークシーズンに向けてさらに弾みがつくことが期待されています。
John L. Scott Real Estate の J・レノックス・スコット会長兼 CEO は、「昨年の住宅市場の調整を経て、今春のマーケットはより手の届きやすい価格になる」「住宅ローン利率の低さや雇用の成長を受けて、今年も活発な売買が期待できる」とコメントしています。
Seattle Times によると、昨年キング郡ではおおむね1週間以内に物件精査(due deligence)を終わらせなければコンドの購入はほぼ不可能な状態でしたが、今春は物件数の増加によって過剰な競争が抑えられ、6週間前後の猶予が生まれているそう。また、シアトル市では一戸建てを中心に住宅価格が10%前後下がったことも買いやすさにつながっています。ただし、イーストサイドやキング郡南部では価格はやや上昇しています。