シアトル・マリナーズは20日、任天堂とのパートナーシップをさらに強化し、球団史上初となる公式ユニフォーム袖スポンサー契約を締結したことを発表しました。
この契約により、任天堂のロゴのパッチ(ワッペン)がレギュラーシーズンおよびポストシーズンの全試合でマリナーズのユニフォーム袖につけられることが決定。このユニフォームは、3月27日、T-Mobile パークで開催されるオークランド・アスレチックスとのホーム開幕戦で初披露されます。
マリナーズのユニフォームには、ホームとアウェーで異なるデザインのロゴが採用されることも特徴のひとつ。ホーム用ユニフォームには Nintendo のレーストラックロゴ、アウェー用ユニフォームには Nintendo Switch 2のロゴが付けられます。このように、ホームとアウェーで異なるロゴを使用するのはMLB史上初の試みです。
1992年から続く特別なパートナーシップが、さらに発展

©︎ MLB/Seattle Mariners
20日付のニュースリリースで、シアトル・マリナーズのビジネスオペレーション部門社長ケビン・マルティネス氏は、今回の契約について次のようにコメントしています。
「マリナーズと任天堂は1992年以来、切っても切れない関係にある。今後、マリナーズの選手がフィールドに立つたびに、ユニフォーム袖のロゴが、Nintendo of America がこの地域社会やチームにもたらした貢献を思い起こさせる存在となるだろう。MLBの中でも、これ以上に素晴らしいパートナーシップはない。任天堂との特別な関係に、心から感謝している」
また、このパートナーシップをさらに発展させるため、オールスター外野手のフリオ・ロドリゲスがブランド・アンバサダーとして活動することも決定しました。
Nintendo of America のダグ・バウザー社長も期待を寄せる

Nintendo of America のダグ・バウザー社長兼COO(最高執行責任者)も、この新たな展開について次のように語っています。
「才能あふれるマリナーズのチームとパートナーを組めることは本当に特別なことで、その中にはフリオ・ロドリゲスのようなスター選手もいる。マリナーズとの関係は数十年にわたる歴史があり、まさに “ホーム” に帰ってきたような気持ちだ。任天堂は今年、多くのエキサイティングな展開を控えており、このようなコラボレーションを通じて、あらゆる世代にさらなる笑顔を届けることを楽しみにしている。Go Mariners!」
シアトル・マリナーズと任天堂の関係は、1992年に任天堂の元社長・山内溥氏が球団の過半数の株式を取得したことに始まります。山内氏は財政難にあったマリナーズを支援してシアトルからの移転を防ぎ、球団存続に貢献することを選びました。Nintendo of America は現在も一部の株式を保持しています。
長年のパートナーシップを新たな形で発展させたシアトル・マリナーズと任天堂。MLB史上初の試みによって、球団とファン、そして地域社会との結びつきがさらに強まることが期待されます。