シアトル市の労働基準局(The Seattle Office of Labor Standards: OLS)が、2020年1月1日に最低賃金を引き上げることを発表しました。これは、最低賃金条例にもとづくもので、シアトル市内の雇用主すべてが対象で、また、労働者はその移民ステータスに関わらず全員が対象となります。
シアトル市の現在の最低賃金は、従業員数が501人以上の企業は、2019年1月1日から時給16ドルとなっています。今回の引き上げは1時間あたり39セントとなります。
2020年の最低賃金は、次のとおりです。
従業員数が501人以上の企業
時給16.39ドル
従業員数が500人以下の企業
1)従業員の医療給付制度に1時間あたり2.25ドルを拠出せず、さらに/または従業員が1時間あたり最低2.25ドルのチップを得ない企業:時給15.75ドル
2)従業員の医療給付制度に1時間あたり2.25ドルを拠出し、さらに/または従業員が1時間あたり最低2.25ドルのチップを得る企業は時給13.50ドル
最新の労働基準を記載したポスターは今年12月に各企業に郵送されますが、英語版は同局のオフィス(810 3rd Avenue, Suite 375, Seattle)、シアトル市の顧客サービスセンター、オンラインで入手できます。その後、このポスターは19ヶ国に翻訳される予定です。
同局は、雇用主のサポートやトレーニングを無償で提供すると同時に、労働者からの苦情や相談も電話・メール・顧客サービスセンター・オンラインで受け付けています。